サステナブルな旅」とは、旅を楽しみながら、広く地球環境、社会、経済に配慮し、旅先の人々の暮らしに敬意を払い、旅すること。「サスタビを知る」のコーナーでもさまざまなサステナブルスポットや事例をご紹介していますが、こちらの記事では、2023年6~7月にリリースされた最新のサステナブルなニュースをピックアップしてご紹介していきます。
ブッキング・ドットコム、サステナブルトラベルの調査結果を報告
引用:ブッキング・ドットコム、 2023年版「サステナブル・トラベル」に関する調査の結果を発表
ブッキング・ドットコム・ジャパンは7月10日、「サステナブル・トラベル」の2023年版調査結果を発表しました。東日本地区エリアマネージャーのオリビア・ジョン氏によると、世界の76%(日本では56%)の旅行者が「サステナブルに旅行したい」と答える一方、49%(日本43%)が「サステナブルな旅行はコストがかかり過ぎる」と捉えており、それでも43%(22%)は「サステナブルな認証を受けた旅行のために追加料金を払っても構わない」と考えているそうです。サステナビリティとコストの問題は、事業者にとっても切実なポイント。旅人も事業者も、誰もが無理なくサステナブルな旅を実現できる方法を探したいですね。
岐阜未来遺産、2件の観光プログラム認定 サステナブルツーリズムの一環
引用:岐阜未来遺産、2件の観光プログラム認定 サステナブルツーリズムの一環
岐阜県はサステナブルツーリズムの一環として取り組む認定制度「NEXT GIFU HERITAGE~岐阜未来遺産~」で2つの観光プログラムを認定しました。日本一の滝の多さで知られる下呂市小坂町の「飛騨小坂~自然のめぐみを体験、滝めぐり、湯めぐり~」と、800余年の歴史ある町の魅力を生かす「恵那岩村の山城・城下町と農村景観めぐり」です。地域の自然を活かしたプログラムは、旅先に観光開発という新しい負担をかけることがありません。また、旅人もその町のありのままの姿を楽しむことができます。
若年層の「サステナブル観光」への意識、意義を知ることで意欲向上、「責任ある旅行者」にも共感高く
国際機関日本アセアンセンターは、旅行に興味がある日本のZ世代とミレニアル世代(15~35歳)の男女1000人に2022年12月、ASEAN加盟10カ国への旅行経験や今後の旅行意欲、サステナブルツーリズムに対する意識を調査しました。これによると、日常的に「SDGs」や「サステナブル」を意識して生活している若年層は約6割で、「旅行する際にSDGsやサステナブルを意識したことがある」のは約3割にとどまりました。また、「サステナブルツーリズム」という言葉について、「まったく知らない」との回答が45%を占め、理解している割合は25%に過ぎません。まだまだ、サステナブルツーリズムの考えを広める必要が強くあるなと感じます。
日本初の「ゼロエネルギー」ホテルがオープン。これからは旅行も「サステナブル」が潮流に
ホテル運営において実質的に電力エネルギーを消費しない「ゼロエネルギー」ホテル、「ITOMACHI HOTEL 0(ゼロ)」が、愛媛県西条市に誕生しました。省エネと創エネで年間の一次エネルギー収支ゼロを目指した建物に与えられる「ZEB認証」を得た、日本初のホテルです。また、ホテルにとどまらず西条市の町をまるごと味わうことをコンセプトとしています。サスタビでも、ぜひ取材してみたいです。
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