「ゴミ拾い」「川の掃除」というと、どんなイメージを持つでしょうか。環境によい、地球のためになるといったポジティブなものもあれば、面倒、面白くないといったネガティブな印象を持つ人もいるでしょう。
しかし今回サスタビ編集部が体験した多摩川リバーラフティングは、そんなマイナスイメージを払拭。水しぶきを浴びて仲間と楽しくラフティングしながら、同時にゴミ拾いができる非常に珍しい面白いプログラムでした。
多摩川リバーラフティングとは
多摩川リバーラフティングとは、東京都青梅市にある御岳渓谷で行うラフティングとリバークリーンのプログラムです。御岳渓谷は「日本の名水百選」に選ばれており、とても東京にあるとは思えない非常にきれいな川が流れています。
しかしこの川も、よく近づいて見るとゴミがたくさんあることに気づきます。この日はペットボトルやビニール袋、ビーチサンダル、たばこの吸い殻などがありました。川辺でBBQをした人が残したゴミが多く、ひどいケースではコンロを置き去りにしたり、焚き木の燃えかすの中にゴミを埋めて帰る人もいたりするそうです。
そもそも、本来は砂利の上で直接火を燃やす「直火」は禁止されています。焚火をした後の灰は自然には帰らないので、焚き火台を置いてその上で燃やさなくてはいけません。しかし実際には直火をしていく人が多いので、周辺の草木も巻き込まれて燃えてしまうなど、様々な事態が発生しています。
こういった自然破壊から川を守るため、ラフティングとリバークリーンを一緒に楽しめる多摩川リバーラフティングが生まれました。
魅力的なガイドさんと仲間と楽めるプログラム
多摩川リバーラフティングを案内してくれるのは、ラフティング世界選手権2位の経歴を持つ柴田大吾さんです。柴田さんはある年、台風をきっかけにリバークリーンを行ったところ、地元の方も参加して交流の場になったことから定期的にこのプログラムを開催するようになったそうです。
ラフティングのやり方を教えていただけるのはもちろん、川のゴミや御岳渓谷の自然についてもお話をしてくださいます。単なるスポーツやゴミ拾いではなく、一つのプログラムとして非常に完成度が高いのは、柴田さんのガイドがあるからこそだと感じました。
そしてリバーラフティングは、一緒に行ったメンバーとのチームワークが向上する効果があります。自然の中でともにラフティングを楽しみ、誰かがゴミを拾ったら「ナイスピック!」と声を掛け合うなど、絆が深まる場面が多々あります。
浅瀬ではラッコごっこという川に流される時間もあり、そのあとは川辺でゆっくりミルクティーを飲むなど、普段とはまったく異なる環境です。家族や友達とはもちろん、社内イベントとして開催することでメンバーが仲良くなるきっかけになると感じました。
「サステナブル」のハードルを感じさせないアクティビティ
今回、多摩川リバーラフティングに参加してみて、こんなに「サステナブル」のハードルを感じさせないアクティビティがあるのかと驚きました。まだまだ「SDGsって言葉は聞いたことがあるけど、実際はよくわからない」「サステナビリティってどうやって実践すればいいんだろう、難しそう……」と感じている方もたくさんいます。
そんな方でも楽しく参加できるのが、多摩川リバーラフティングの魅力です。老若男女問わず、そしてサステナビリティへの意識の高さも問わず、誰でも気軽に環境問題に触れることができます。
サステナブルな何かにトライしてみたい方、どうせゴミ拾いをするなら面白く実践したい方、ちょっと変わったチームビルディングをしてみたい方、多摩川リバーラフティングにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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