沖永良部島でサスタビ!サステナブルツアー参加レポート

沖永良部島でサステナブルな旅を体験!

以前、サスタビでもご紹介した鹿児島県・沖永良部島(おきのえらぶじま)。

本州から約500km離れた、小さな南の島で始まっている先進的なサステナブルツーリズムの取り組みをお伝えすべく、サスタビ編集部がサステナブルツアーに参加しました。

どうやって行くの?旅の行程は?

画像提供:おきのえらぶ島観光協会

沖永良部島へは、各地の空港から鹿児島空港を経由し、小型のプロペラ機に乗り換えて、そこから南へ約75分で到着です。「えらぶゆりの島空港」に降り立った途端、あたたかな海風と赤茶色の畑の風景に迎えられ、島に着いたことを実感!

今回は2泊3日の滞在で、ビーチクリーンや海ごみのアップサイクル体験ホエールウォッチケイビングガイド(地下洞窟探検)、島の方との交流などを楽しみました。

さっそく豊かな海の仲間がお出迎え!

「島に来たら、まずはエメラルドグリーンの海を見てもらいましょう!」と連れられたのは、空港から車で5分のビーチ。

海の青さはもちろん、少し砂浜を歩いただけで、波に打ち上げられた魚や、伊勢エビが見つかり、えらぶの海の豊かさに驚きました。

上から時計回りにブダイ、ゾウリエビ、イセエビ

見られたらラッキー!陸からクジラが見つけられる?!

少し移動して、奄美群島国立公園の一部にもなっている通称「フーチャ(潮吹き洞窟)」を訪れると、今度は遠くの海の中から水しぶきが!2月~3月にかけて、産卵や子育てのためにこの海域を訪れるというクジラを見ることができました。

クジラを見るのは島の方でも珍しいことらしく、島についてまだ1時間も経たないうちから貴重な経験をさせてもらえました!

1度始めたらやめられない、ウミガメ探し

目が慣れてくると何匹も見つかるようになる

一方で、ウミガメはほぼ90%以上の確率で見ることができるそうで、広い水平線を前にじっと目を凝らしていると、1頭また1頭と水面に顔を出して呼吸をするウミガメを見つけることができました。

沖永良部島での旅で大事なのは「余白」。今回も予定を詰め込まなかったため、時間を気にせずのんびりと海を眺め、たくさんのウミガメと出会うことができました。

海面に夢中で、足元が危うくなるほど

ウミガメ探しは、流れ星を探すのと少し似ています。「あと1つ見つけたら帰ろうか」そう思いながら、なかなかやめることができない(笑)。

忙しい日常の中で忘れかけていたワクワクと童心を取り戻した気分です。

ビーチクリーンと海ごみのアップサイクル

そんな豊かな沖永良部の海にも、残念ながらたくさんのプラスチックごみが流れつくようになっています。海に暮らす生き物と、美しい海を守るため、島の方々は日常的にビーチクリーン(海岸のゴミ拾い)を行っています。

うじじきれい団の取組みを知り、行動する

その活動の中心となっているのが「うじじきれい団」である竿(さお)さん一家。長女・りりさんの夏休みの宿題をきっかけに、家族で始めた毎朝のビーチクリーンとその発信が、島全体、さらには全国から注目を集めています。

今回はうじじきれい団の皆さんから、活動についての説明を直接お聞きし、実際にビーチクリーンに参加させてもらいました。

活動紹介をしてくれたのは、次女・はなさんと三女・めいさん

活動紹介の時には参加者からたくさんの質問やコメントが出て、大人も子どもも、それぞれが自分に何ができるかを考えるきっかけになりました。

朝7:00、浜辺はまだ薄暗が無数のごみが目立つ。

朝のビーチクリーンはたった15分の間に、大小さまざまなごみが山ほど集まりましたが、それでも落ちているごみのほんの一部。

拾っても拾っても、次々と波に乗ってごみが流れ着くのが現状です。

直径5mm以下のマイクロプラスチック

特に、ピンセットを使って行ったマイクロプラスチックを拾う作業は、砂に紛れた無数のプラスチック片の量や細かさに途方に暮れながら、「なるほど、これでは多くの生き物が飲み込んでしまうだろうし、それが私たち人間の体内にも入っているのは納得だな。」と怖くなりました。

終わる頃には達成感ときれいな朝焼けが!

一方で、朝日を浴びながらみんなで海をきれいにする時間は、楽しく、気持ちよくもありました。大きな問題ではありますが、小さくても行動を続けて、広めていく事が大切ですね。

頭では知っていた海ごみのことも、実際にごみ拾いをやってみてわかったことが大きく、ぜひ多くの人に参加してほしいと思いました!

拾ったごみを資源に変えるアップサイクル

プラスチックを溶かしてつくる手裏剣のおもちゃ

島に流れ着く大量のごみを、拾った後も資源として活用する「アップサイクル」の取組みが始まっています。

プラスチックを細かく裁断し、熱を加えて溶かしてから、金型に流し込むことで、様々な形のアイテムに作り変えることができます。入れる材料の色によって、できあがりの風合いも変わるのが面白かったです。

地元の職人さん手作りのアップサイクルマシン

一方で、実際の海ごみはプラスチックと一言でいえど、様々な種類が混ざっていたり、有害物質を吸着していたりするため、使用する上で危険性もあります。そのため、今回の体験では職員の方が集めたペットボトルキャップを使用しました。

これから多くの地域で、海ごみの問題はますます注目されると思います。実際に先進的な取り組みに触れることで、どうやってアップサイクルするのか、地域のために活用できるかを見るとともに、そこでの課題を知ることができ、とても勉強になりました。

地下洞窟を探検するケイビングガイド

想像をはるかに超える神秘的な世界…。

最後の目玉は「ケイビング」!沖永良部島の地下に広がる無数の鍾乳洞の洞窟を、ガイドの方と探索しました。

時には肩まで水に浸かり、時にはほふく前進で進み、想像をはるかに上回るスリリングな大冒険でした。

アクティビティとして純粋に楽しいのはもちろんですが、はるか長い年月をかけて自然が作り出した地形の神秘や、その歴史の先に生まれた私たちが、未来に向けどう生きていかなければいけないか、に想いを馳せる時間でもありました。

決して言葉では伝えきれない、唯一無二のガイドツアーなので、ぜひ実際に体感してみてください!

島の暮らしと余白を楽しむ、新しいサスタビ

他にも、島の多機能介護施設を訪れたり、新しい挑戦をされている畜産の現場を見たり、ここでは書ききれない様々な体験をさせてもらいました。

夜は地元の居酒屋さんで、島の皆さんと黒糖焼酎を一緒に頂き、島唄に合わせて歌ったり踊ったりした時間も忘れられません。

島に流れる時間を感じ、島に暮らす方々の姿勢や言葉に目と耳を傾け、自分自身の日常と海や自然とのつながりを見つめ直す、そんな旅でした。

2泊3日とは思えないほどの充実感でありながら、常に余白やゆとりを感じられる、そんな素敵な旅のコーディネートに感謝です。

「沖永良部島でサスタビをしてみたい!」と思った方は、こちらの特設サイトより詳細&お申し込み方法をご確認ください!

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