観光は様々な問題をはらんでいますが、特に地域の方を悩ませているのがゴミ問題です。 旅人が持ち込んだゴミの処理費用が自治体にとって大きな負担になるため、ゴミ箱が撤去される観光スポットが増えています。 そのため、旅人はゴミを処理できず宿に帰るまで持ち歩き続けなければならなくなったり、ポイ捨てが増えて景観や衛生面でも問題を引き起こしました。 今回の特集では、このような現状をうけ、「旅とゴミ」について考えていきます。 |
第一弾:サステナブルな旅と「ごみ」の深いかかわりを知ろう
第二弾:旅×ごみ拾いに参加しよう!楽しみながら地域を元気にするヒントを紹介
サステナブルなトラベルグッズ7選
「旅とごみ」と聞いてどのような光景が思い浮かぶでしょうか。浜辺に無数に打ちあがったプラスチックごみや観光客でにぎわう街中に散乱する食べ歩きのごみなど……
皆さんもさまざまなシーンを想像されることでしょう。
連載のテーマである「旅とごみ」について、前回まではその関係性や旅先で参加できるイベントなどを取り上げてきましたが、今回は旅先で楽しみながらできるだけごみを減らすことへつながる「トラベルグッズ」にフォーカス。エシカルライターとして活動する筆者が、実際に愛用しているアイテムなどを紹介します!
日常からマルチに使えるシリコンバッグ

出典:https://stasherbag.jp/products/stasher-ez-sandwich?variant=41441637826746
「脱プラスチック」・「プラスチックフリー」の代表格としてまずおすすめしたいアイテムが洗って繰り返し使えるバッグ「スタッシャ―」。筆者は約5枚を、普段から調理用やスパ用などさまざまなシーンで愛用中!
食品用グレードの安全性の高いシリコンでできており、ひとつあれば電子レンジや湯せん調理、冷蔵・冷凍まで使用可能な優れモノです。
旅先における食品の保存や簡単な調理、ボウルの代用品として使いまわしができる他、密閉性があるので入浴用や森や海などアウトドアシーンの防水ポーチとしても大活躍!カラビナ付きの「ゴーバッグ」タイプならリュックや手提げなどに気軽にプラスしてもっとアクティブにゼロウェイストな旅を楽しめそうですね。
タブレットやシートタイプの歯磨き粉

出典:https://www.muji.com/jp/ja/store/cmdty/detail/%E6%AD%AF%E3%81%BF%E3%81%8C%E3%81%8D%E3%82%BF%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88/4550344487969?srsltid=AfmBOoqCRl_ALJfNOrTZoXvgnJfeG-4qDbrNgb3-UKPJNLQ_0PV_Ksmd

出典:https://miyo-organic.com/products/%E6%AD%AF%E7%A3%A8%E3%81%8D%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC-3%E6%9E%9A%E5%85%A5?variant=41996399280318
サステナブルな旅人へ、新定番として提案したい歯磨き粉はタブレットやシートタイプ。アメニティのごみ削減につながるメリットのほか、液体のように漏れの心配もなく、荷物の軽量化にもつながる点もうれしいですね。普段のレジャーやお出かけにもおすすめです!
無印良品やLUSHなど、大手各社から発売されていますので旅のマイアイテムに追加してみては。
「使い捨てない」綿棒でゼロウェイスト&ミニマムに

出典:https://www.store.blue-inc.jp/items/60495591
メイク直しや耳掃除など何かと重宝する綿棒。デンマーク発の使い捨て製品をなくし持続可能な世界を目指すブランド「LastObject(ラストオブジェクト)」からは使い捨てが当たり前であった綿棒の常識をポジティブにアップデートする、洗って繰り返し使用するタイプが発売されています。以前から興味があったものの、中々手が出せずにいた筆者ですが先日とある展示会にて見かけゲットしたばかりのアイテムです。
1本で1,000回以上繰り返し使えると言う綿棒は、付属のスタイリッシュなケースも海洋プラスチックを原料としているなどこだわりがたくさん詰まった注目のアイテム!
衣類収納にも使えるエコ素材の洗濯ネット

出典:https://www.patagonia.jp/product/guppyfriends-washing-bag-jpn/GP002.html?dwvar_GP002_color=000
ホテルでコインランドリーを使用するシーンや旅行中の衣類収納としても活躍する洗濯ネットは、帰宅後そのまま洗濯機にかけるなどすでに活用している人も多いかもしれません。毎日の生活に欠かせない洗濯ですが、洗濯ネットの選び方を見直すとエコアクションにつながることはまだまだ知られていないように思います。
例えばいつもの洗濯ネットをパタゴニアの洗濯ネットへ切り替えるだけで、化学繊維の衣類から出るマイクロプラスチックの河川や海への流出を防ぎ、大切な衣類や環境を守ることに貢献します。
旅先の「もしも」にも役立つ防災風呂敷
日本の古くからの知恵「風呂敷」を現代のライフスタイルに合わせアップデートした商品「防災ふろしき」は、旅人にもぜひ取り入れて欲しいアイテム。「防災グッズこそ持ち歩いて欲しい」想いから誕生したこのプロダクトは、撥水性や持ち歩きやすいデザインが特徴でレジャーシートや傘、エコバックなどと日常から緊急時まで1枚あれば幅広く活躍してくれる心強い味方です。
シャンプーとコンディショナーも固形タイプで脱プラ

出典:https://ethicame.com/shop/pages/ethique-pricing_transparency
ニュージーランド発の固形シャンプー・コンディショナーブランド「ethicame(エシカミー)」は、サステナブルな原料にこだわり、350mlのシャンプーボトル約3本分の成分を凝縮してつくられたエシカルなヘアケアを提案。エティーク社調べによると一般的なボトル入りのシャンプーは約70%、コンディショナーは約90%が水でできているそうですが、ウォーターレスなエティークはプラスチックや水資源の消費を抑えるとともにお財布への優しさも実現しています。
固形のシャンプーは使い方が難しく思うかもしれませんが、使い方は髪とシャンプーバーを濡らし、髪の根本から毛先にかけて何回か滑らせればしっかり泡立ちますよ。また短期の旅行の際は、あらかじめ必要な量をカットして持ち運ぶと便利ですのでお試しください!
【番外編】ボディタオルや食器洗いに!ナチュラルなへちまたわし

出典:https://ethicame.com/shop/products/h-004
ウリ科の夏野菜であるへちまは、食用から雑貨、化粧水などに使用されています。天然素材のへちまたわしは、お肌に優しく、その役目を終えた後も土に還るサステナビリティあふれる素材。ボディタオルや食器洗いスポンジとして加工された製品も販売されている他、スポンジ加工がされたのみのシンプルなタイプも多く出回っています。後者のタイプであればお好きなサイズにカットすると、よりご自身の使い勝手の良いトラベルグッズになるでしょう。
旅のアイテムをアップデートするきっかけに!
サステナブルな目線から、おすすめのトラベルグッズをご紹介しました。地球に優しく、魅力あるアイテムを次の旅から取り入れてみませんか?

フリーのライター/エシカル・コンシェルジュ。学生時代、100本以上のドキュメンタリー映画を通し世界各国の社会問題を知る。事務職を経て独立後、ソーシャルグッドに関連する記事を執筆。都会暮らしからはじめるエシカルな暮らしを実践中。
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