サスタビを知る「サステナブルな旅って、なに?」―そんな素朴な疑問について、さまざまな視点から考えます。

【北海道】「知床クマ活」、人とクマが共存するサステナブルな世界実現に向け

【北海道】「知床クマ活」、人とクマが共存するサステナブルな世界実現に向け

先日関西電力グループの旅行会社TRAPOLが主催する、知床を舞台とした旅「クマ活シャチ活」に参加してきました。

現地集合、現地解散。泊まる宿も自由。参加者たちは期間中に好きなプログラムに参加して、地元の人たちとの交流や、知床のサステナブルな取り組みに触れるというものでした。

今回はツアーのなかでもとくに印象的だった「クマ活」について紹介していきます。

人とヒグマの共存を考える「知床クマ活」

北こぶしリゾートがはじめた熊と共存するためのクマ活とは

知床クマ

知床はヒグマの高密度生息地

世界遺産である北海道の知床半島は世界有数のヒグマの生息地。

とくに5-7月はヒグマ活動期といわれており、観光地として有名な「知床五湖」にはヒグマの餌となるミズバショウの根がたくさんあります。

「だからヒグマに出会える!」のではなく、ガイドなしでヒグマに遭遇した場合は原則引き返し、その後は遊歩道閉鎖となるため、自分の身を守るためにも、他の観光客に迷惑をかけないためにも出会わないようにする必要があるのです。

人とクマの共存のため

もともと約9割が植物由来のものを食べているといわれているヒグマ。

遭遇率が高いことからヒグマを見たい観光客がエサでおびき寄せる行為をすることで、植物以外のものをエサとして認識することや、人馴れしてしまうことで、人の食べ残したゴミなど、必要のないエサを求めて人里に降りてくるという事態に。

人里に降りてきてしまったクマは人間の安全を守るため射殺しなければならないため、北こぶしリゾートが、知床のヒグマを守る活動「クマ活」に取り組みはじめました。

クマ活を行う北こぶしリゾートとは

北こぶしリゾートはウトロにある60年以上続く老舗のホテルグループ。「北こぶし知床Hotel&Resort」「KIKI知床Natural Resort」「知床夕陽のあたる家ONSEN HOSTEL」を手掛けています。

「北こぶし知床Hotel&Resort」は最近サウナをリニューアルしてサウナ好きにおなじみの「サウナシュラン」にて2021年度の2位を獲得したホテルなため、サウナ好きには聖地と化している場所です。

これまでの知床への恩返しとして、知床をつづけていく、サステナブルな活動として「クマ活」に乗り出しました。

 

具体的な知床クマ活の内容

笹藪の取り払い

クマ活

笹藪が街の中にあると、ヒグマが誤って街中へ近づいてしまうリスクがあります。

また侵入した際も身を隠して潜み、気づかないということも。

今回クマ活のメインとしては、実際に過去にヒグマが潜んでいた笹藪を、知床財団の方々のサポートを受けならがら刈り取る作業を行いました。

当日の様子は北こぶしリゾート公式のこちらからも確認できます。

 

ワークショップや講演会

クマ活

笹藪刈りの前日には、そもそもなぜクマ活が必要となるのかのセミナーがありました。

知床におけるクマの生活環境被害、農業被害、漁業被害からはじまり、共存するためにはどうすればよいのか、なぜ笹藪を刈るのかまで。

ただ笹藪を刈る活動だけでは観光客は集まらないと思いますが、「地域の人のために」「自分たちが訪れた場所を未来に残すために」という感覚で自分ごとのように取り組むことができました。

クラウドファンディングによる支援

クラファンクマ活

引用:https://wonderfly.ana.co.jp/cf/ideas/1042

期間限定ではありますがクマ活の重要性を普及するため、クラウドファンディングによる支援者の募集も。

支援するとクマ活のロゴが入った軍手や、Tシャツ、帽子がリターンとして手に入り、「クマ活活動報告会(オンライン)」へ参加することができます。

支援金はクマ活発展のために使われるとのこと。支援がまだ間に合う場合は気になる方はぜひともご支援を。

楽しくないとサスタビは続かない

クマ活

サスタビ編集部のなかでも最近よく議論されることですが、いくらサステナブルだからといって楽しくない旅は続かないし、そもそも誰もいかないということ。

今回のクマ活は外から見るとお金をかけて観光地にいき、お金を払って笹藪を刈ってくる活動。

ただ参加した自分を含めて今回の参加者でそう感じた人はいなかったのではないでしょうか。「なぜやるのか」に加えて、地域の人のため、自然環境をまもるため、そして何より一緒に参加した旅の仲間たちと体験をとおして達成した喜びを共感するため。

目的や感じ方はさまざまだとは思いますが、結局のところサスタビは楽しくないと続かないし人も集まらないと実感する、そんな旅でした。

この記事を書いた人

岡村龍弥

合同会社ギルド 代表

立命館大学大学院修士課程修了。専門は情報理工。NTTデータ入社後、大規模システム開発の維持管理やビッグデータを用いた観光分析を担当。世界一周後、場所にしばられずに働くを追求してITに特化した現代版なんでも屋を起業。チェコ親善アンバサダー、銀河高原ビールアンバサダー。通称、シャンディ。

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