サスタビを知る「サステナブルな旅って、なに?」―そんな素朴な疑問について、さまざまな視点から考えます。

「地球1個分の暮らし」の豊かさを知る!農家民泊・渥美どろんこ村

「地球1個分の暮らし」の豊かさを知る!農家民泊・渥美どろんこ村

渥美どろんこ村ってこんなところ

愛知県・渥美半島の真ん中にある小さな農園『渥美どろんこ村』。
今回は1泊2日のファームステイを体験してきました!

地球1個分の暮らしを体感する「渥美どろんこ村」

渥美半島は全国でも珍しい東西に長く伸びた半島で、北側を三河湾、南側を太平洋に囲まれ、海の幸に恵まれた地域です。

またキャベツやブロッコリーをはじめとする冬野菜や、メロン、スイカなどの果物、電照菊などの花き類と様々な農産物の名産地で、国内トップクラスの農業地域でもあります。

ただ、今回訪れた渥美どろんこ村は、周りの農家さんとはちょっと違っています。

一つは、野菜を育てるのに農薬や化学肥料を一切使わない有機栽培をしたり、豚には廃棄になってしまう食材を使った飼料をあげたりと「循環型」の農業をしていること。

そして、何よりも面白いのが、育てて食べる「農家の暮らし」そのものを商品として売っていること!

どろんこ村のオーナー・小笠原夫妻は、農業をただ野菜やお肉を育てて売ることだけとは考えていません。

育てることも、美味しく調理することも、届けること、伝えること、共に考えること…
そんな食に関わる全てのことが有機的につながったものが農業だと思っているのだそう。

そこで1999年より、都会で暮らす子どもや家族向けに「ファームステイ」をはじめ、自然の循環や命の繋がり、本当の豊かさについて感じ・考える体験を、暮らしを通じて提供しています

『地球1個分の暮らし』って?

どろんこ村に着いてまず目に入ってくるのが「ようこそ!ちきゅういっこぶんのくらしへ」と描かれた看板です。

皆さんは『地球1個分の暮らし』と言われて、どんな意味か想像がつきますか?

実は、今の日本人の暮らしを世界中の人がすると地球が約2.8個分必要なんだそう!
でも、もちろん地球は1つしかありませんよね。

参照:「地球1個分の暮らし」って? | OPTION|どろんこ村のシェアハウス

誰かの分のエネルギーを使いすぎたり、大事な食べ物を無駄にしたり、地球が修復できるより多くの負担を環境にかけたり…。

自分の便利さだけを優先するのではなく、他の人や生き物のことも考え、繋がりを意識して暮らすことがいま私たちには求められています。

そんな『地球1個分の暮らし』を実践するための知恵や、あるものを活用することの面白さ、繋がりを感じられる暮らしの豊かさを、「美味しい」と「楽しい」を入口に教えてくれるのが渥美どろんこ村のファームステイなのです。

渥美どろんこ村での体験

社会の余りものを活用した豚のごはんづくり

はじめにどろんこ村の豚さんに会いに行きました。その大きさにびっくり!
いつも食べているハムやソーセージ、しゃぶしゃぶのお肉が、もとは生きている豚の命だったんだ。

そんな当たり前のことを、わかったつもりになっていたことに気づかされます。

どろんこ村では「エコフィード」といって、社会で捨てられてしまう食糧を飼料にする方法が採られています。

実際に私たちも、工場で廃棄されてしまう割れたお菓子や、期限が近くなったインスタントラーメンなどを細かく砕いて、ぶたさんのおやつを作りました!

他には、地元の魚屋さんからもらうアラ、製麺屋さんで出る麵の切れ端、スーパーの売れ残りなど、協力してくれる地域のお店の「余り物」が活用されていました。

どろんこ村の豚さんは、広い運動場の中を自由に動くことができ、のびのびしているのが印象的でした。オーナー曰く、このストレスフリーの環境が美味しさにつながるのだとか。

動物の福祉(アニマルウェルフェア)に配慮した畜産への関心も、国際的にはかなり高まってきています。
私たちも自分が食べている肉や卵が、どんな環境で育てられているのか、考えなければいけないなと感じました。

有機野菜の収穫&ピザ窯体験

続いて、畑に行ってキャベツとブロッコリーを収穫した後、ビニールハウスの中でレタスやピーマン、玉ねぎなどを収穫しました!

採れたての野菜と豚さんのお肉を使ってピザづくり。

生地をのばして、具をトッピングして、窯で焼きます。
大人も子どもも一緒になってオリジナルピザを作りました!

畑のケーキ屋さんの絶品スイーツ

どろんこ村では「畑のケーキ屋さん」というカフェも経営しています。

木のぬくもり溢れる素敵なお店には、体験に来た子どもの親や観光客だけでなく、地元の方もコーヒーを飲みに来るのだとか。

カフェの名物はヤギのミルクを使った絶品シフォンケーキ。

どろんこ村で育てているヤギのミルクで焼いたケーキは、しっとりふわふわで不思議な美味しさでした。

迷わず、お土産用に1ホール買ってしまいました!

採れたて卵で朝ごはん

次の日は、風の音と鳥の声で目が覚めました。

毎日、朝晩に絞るというヤギの乳しぼりを見学させてもらいました。
美味しいケーキを食べさせてもらったヤギのはなちゃんに、お礼の草をお返し。

そのあとは、鶏にエサと水をやり、卵を探します。
産みたての卵はほんのり温かく、大事に持って帰りました。

朝ごはんは自分で採った卵を好きなように調理して、焼き立てパンと一緒に頂きました。

食べる食材すべてが、どろんこ村で大事に育てられたもので、その美味しさや喜びは格別でした。

その後は、コーヒーを飲んでゆっくりしたり、海までお散歩に行ったり、もう一度畑に行ったりと、各々が自由に過ごしました。

1泊2日のファームステイは、はじめてのことばかりで学びと驚きの連続でしたが、ゆるやかな自然の流れが、日々の忙しさを忘れさせ、とても心地よい時間でした。

古くて新しい「暮らし」を楽しむ旅

どろんこ村で営まれている育てて食べる暮らしは、かつては日本のあちらこちらで見られた昔ながらの暮らしです。

でも、現代の都会的な生活をしている私たちにとっては新鮮で刺激的なものでした。

「持続可能な社会」「サステナブル」といったキーワードが関心を集める今の時代では、こうした地球1個分の暮らしも解決策の1つになると思います。

観光地を巡る旅だけでなく、自分の知らない「暮らし」を楽しむ旅も面白いなと感じました!

この記事を書いた人

鈴木 さやか

ライター・コミュニティ運営

東京大学大学院在学中。専門は環境教育/社会教育。渥美半島⇔横浜の2拠点生活でローカル(実践)とアカデミア(理論)を行き来しながら、無理なく持続可能な生き方の選択肢を探求中!

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