立川でウェルビーイングな心地よさを提供する「ソラノホテル」を訪れてみた

 

今回の記事は、アウトドアナビゲーターの渡部郁子さんに寄稿いただきました

東京・立川駅周辺の大規模再開発により生まれた2020 年オープンのホテル「ソラノホテル」を訪れました。JR 中央線の立川駅から歩いて8 分。駅からホテルを目指すと目の前に見えてくる国営昭和記念公園へと続く道は、再開発により大型複合施設の一部として、ショッピングやグルメやアートを楽しめるスポットに姿を変えました。

大型複合施設「GREEN SPRINGS」の一角に位置する「ソラノホテル」のコンセプトは「ウェルビーイング」。心にも体にも健やかであることを掲げ、滞在中の心地よさへのこだわりを追求しています。入口を入ると、開放的で明るいロビー空間が広がり、大きな窓の向こうには、公園の豊かな緑もあいまって、自然豊かな立川の風景を楽しませてくれます。

「ソラノホテル」の一番の特徴は、温泉水を使用した温浴施設「ソラノスパ」。建物の最上階部分(10 階と11 階)に作られた温浴エリアには「インフィニティプール」と「スパ・サウナ・ジムスタジオ」などが備わり、豊かな緑の風景に癒されながら、心と体に向き合える空間が設けられています。温浴エリアは水着着用、親子や家族でゆっくり時間を過ごせます。


眼前には大きく広がる公園の緑。遠くに富士山を望む雄大な景観が魅力です。夕暮れ時の空の色の移り変わりや、夜空の満天の星、訪れる時間によって、季節によって、さまざまな風景を見せてくれることを想像するだけでワクワクしてしまいます。

「ソラノスパ」は宿泊者とクラブ会員のみ利用可能です。ここで過ごすかけがえのない時間のために、このホテルに宿泊したい、というファンが今後きっと増えてくる。そんなことを確信させるような、特別な場所でした。

ソラノホテルが掲げるもう一つの特筆すべきポイントは、「エコファースト」の取り組みです。ウェルビーイングであるというコンセプトに加え、サステナブルであるという点にも前向きに取り組み、歯ブラシなどの使い捨てアイテムは極力常備しないという方針を掲げています。

(引用:ソラノホテル

ウェブサイトには「歯ブラシを持参してほしい」と記載があります。それでも忘れてしまう方は多いので、その場合は販売用の有料歯ブラシを案内するとのこと。竹製の有料歯ブラシは南米の教育格差改善を推進する活動につながっています。無料の歯ブラシを置かないことで不便を強いるのではなく「世界をよりよくする仕組み」に貢献できる、そんな特別な機会につながるということもまた、このホテルに泊まる体験の一部なのだと感じました。

ほかにも、リサイクルの観点からコイルマットレスを使わないことや、フェアトレード認証タオルを使用するなど、サステナブルへのこだわりが随所に感じられるところや、客室の広さが52 ㎡以上あり、東京でありながらゆったりとした空間を満喫できる点など、滞在そのものが心地よいという実感を得るポイントがいくつもありました。

ちなみに、ドッグフレンドリールームがあるので、ペットを連れて旅を楽しみたい人も利用できるホテルです。ロビーの奥にある「ダイチノレストラン」は、宿泊者以外も一般利用できるレストランです。

宿泊するには近すぎる、そんな方も、ホテルの雰囲気を存分に楽しめるのがホテルレストランの魅力。地域の旬の野菜をたっぷりと取り入れ、地域のお酒とともに味わうことができる和食ベースのクロスオーバー料理を提供しています。20 名程度の個室があり、グループやビジネスでの会食にも便利です。テラス席は愛犬との利用が可能です。

使い切りアメニティの廃止など、サステナブルな取り組みを実践しているホテルは少しずつ増えています。そんな中でも、ソラノホテルの様々な取り組みは、ひとつひとつにこだわり考え抜いた確信があって、どれも応援したくなるようなものばかりでした。これからのサステナブルなホテルをリードしていくような存在として、今後の取り組みも注目していきたいと思います。
アウトドアナビゲーター
渡部郁

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