里山の中の無印良品「里のMUJI」
都心から車で約2時間。房総半島のちょうど真ん中・鴨川市にある複合施設「里のMUJI みんなみの里」。
入口に大きく掲げられた「みんなみの里」と「無印良品」の文字が目に飛び込んでくる。
周囲を見渡せば、嶺岡山の深い緑と田畑、川、海と豊かな自然がひろがる里山の中心に、なぜ大手量販店の無印良品が…?
今回はサスタビメンバーによる視察のレポートと、「里のMUJI みんなみの里」が生まれた背景から考える、地域と企業が共に作るサステナブルな未来へのヒントをご紹介します!
「里のMUJI みんなみの里」ってどんな施設?
「里のMUJI みんなみの里」は、①無印良品 ②農産物などの直売所 ③レストラン(Café&Meal MUJI)④開発工房 からなる総合交流ターミナルです。
無印良品エリア
向かって右側の建物は無印良品。
皆さんおなじみの日用品や雑貨類はもちろん、その地域ごとの風土から生まれた製品を取り扱う「諸国良品」シリーズの商品も。
店内は無印良品らしい、シンプルでナチュラルな内装と、もともとの建物の太い梁や古い木蓋を活用した内装で、古さと新しさが融合した心地よい空間です。
地元の方が日用品を買いに来ていたり、観光客がふらっと寄ったり、いろんなお客さんが居ました。
無料の給水機が置いてあるのも、サステナブルな旅人にとってはうれしいところ!
旅先での給水ポイントは貴重。サスタビメンバーもしっかり給水しました!
直売所エリア
向かって左側の大きな建物は、農産物の販売とレストラン、多目的スペースが入っています。
南房総で採れた野菜や、鴨川で作られるブランド米・長狭米などこの地域ならではの農産品が並びます。
直売所のとなりにある「多目的スペース」では、
レストラン 「Café&Meal MUJI」
奥にあるレストランでも、地元の野菜や長狭米を使った料理が楽しめます。
イチオシは、鴨川の旬が楽しめる「みんなみの里山プレート(1200円)」。
ジビエカレーやわかめ麺もほかではなかなか見られないメニューで、美味しかったです!
店内は電源&Wi-Fi完備で本棚もあるため、本を片手にゆっくりすることも、旅先で充電やPC作業をすることもできます。
また、テラス席はペット同伴も可なので、里山の大自然を眺めながら愛犬と食事を楽しむ方の姿もありました。
開発工房
鴨川産の農作物・畜産物を使用した加工品の研究・開発を行う。
なぜ里山に無印良品があるのか
1999年3月に開業。鴨川市の西部、長狭地区の国道410号沿いに位置する。長狭地区は千葉県最高峰の愛宕山や、日本の棚田百選に選定されている大山千枚田がある風光明媚でのどかな地区である。
この地域に生まれたアララギ派の歌人古泉千樫は、嶺岡山を眺め「みんなみの嶺岡山のやくる火のこよひもあかく見えにけるかも」と詠んだ。これが「みんなみの里」の名前の由来となったとされる[1]。
2018年3月、「無印良品」を運営する良品計画が指定管理者となり、4月27日に小売店「無印良品」と喫茶・食堂「Café&Meal MUJI」が入居した「里のMUJI みんなみの里」としてリニューアルオープンした[2]。
1999年3月に開業した総合交流ターミナル「みんなみの里」は、レストランや物産販売の”交流館”棟と農産物直売所の”体験館”棟から成る。これまで、郷土の文化や地域の産品を紹介したり、農業体験を通じた都市住民との交流をしたりするなど、地域情報の発信基地として幅広い活動を行ってきた。
設置者の鴨川市は、2017年2月の地方創生拠点整備交付金の採択を受けて、同施設の全面改装を進めている。無印良品は、「地元の方々に毎日使っていただける場所」をコンセプトに、地域の生活インフラとして大勢の人々のくらしの「役に立つ」施設を目指す。
良品計画は、2017年4月に鴨川市と「地域活性化に関する協定」を締結すると同時に、このプロジェクトへの参加をスタートさせ、同施設のデザインを行った。
改装後は、同社が展開する「無印良品」店舗および「Café&Meal MUJI」を導入するほか、鴨川市農林業体験交流協会や鴨川観光プラットフォーム(株)と連携して、農産物の直売および地域の物産品販売を行う。
参考:WWOOFジャパン
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