サスタビ運営メンバーで千葉県内のサステナブルツーリズムへ繋がりそうなスポット巡りを実施してきました。
もともと予定していた訪問場所「里のMUJI みんなみの里」に加え、実際に現地を訪れ観光案内マップなどから得た情報や、通り道にあった場所を訪問。
すべて決められた旅程をこなすのではなく、ある程度現地で変更できることが旅の醍醐味ではないでしょうか。
地産地消を楽しめる鴨川にある「里のMUJI みんなみの里」
無印良品の運営によりリニューアルしたみんなみの里
みんなみの里は1999年3月に開業した、千葉県は鴨川市の西部に位置する、総合交流ターミナルです。2018年4月末に無印良品を運営する「良品計画」が指定管理者となりリニューアル。
地元の農産物や加工品、工芸品の直売所に加え「無印良品」&「Cafe&Meal MUJI」が入っており、地元の農作物などを使用した加工品の研究・開発を行う「開発工房」が併設されています。
「みんなみ」の由来は郷土の歌人が嶺岡山を眺めて読んだ歌からきているようです。
みんなみの里にある四季の香について
地産地消の取り組みとして「四季の香」というブランド名のシロップが直売所にありました。
四季の香はみんなみの里の会員が出荷している野菜や果物を使っており、提供される商品は季節によって異なります。
加熱せず時間をかけて果汁を抽出することや、果肉をこさずにあえて残るような仕上げにして、地元産の味や香りが楽しめるようです。
併設する「Cafe&Meal MUJI」の地産地消ランチ
Cafe&Meal MUJIでは「みんなみの里山プレート」をランチタイムに楽しめます。鴨川を中心とした季節ごとの素材を楽しめる定食になっており、一汁三菜に漬物、フルーツがついて¥1,200。
訪問した際は、鴨川でとれたみかんを使った「唐揚げ 鴨川みかんソースがけ」が主菜となり、「嶺岡豆腐」が副菜でした。
嶺岡豆腐は地元で有名な食べ物、牛乳、くず粉、片栗粉、生クリームでできています。食感は沖縄のジーマーミ豆腐のようなもちもちとした食感です。
その他のサステナブルを感じた周辺スポット
棚田100選に川代 柿の木代棚田
1999年に農林水産省より認定された「日本の棚田百選」のうちの1つ、柿の木代棚田。
広さ約3ヘクタール、大小375枚の田んぼからできており、東京からもっとも近い棚田として知られています。
棚田を未来に残そうとする保全活動もさかんであり、田植えや稲刈りの体験イベントの開催や、種子まきから脱穀までのお米が出来るまでの一連の作業を地域の方と交流しながら楽しめるオーナー制度も。
養老渓谷にある「山の駅 喜楽里」と「遠見の滝」
養老渓谷地域の中間に位置する「山の駅 喜楽里(きらり)」は、大多喜町、房総エリアのお土産品や、地元産の季節野菜などが販売されています。
建物の外には自然がたくさんあり、どこからともなく聞こえてくる滝の音に耳を向け足を伸ばすと、そこには「遠見の滝」が。
川回しのトンネルとも呼ばれるこの滝は、2021年に歩道が整備され、滝の近くまでいけるようになりました。
土地本来の姿にもどす逆開発を行う「養老渓谷駅」
養老渓谷駅周辺ではアスファルトを剥がして木や花の種をまく、その土地本来の姿に戻す「逆開発」を行なっています。
養老渓谷駅を運営する小湊鐵道は、古い列車や駅舎を使い続けることで静かな人気を集めてきましたが、創業100年目に時代の流れに抗う「逆開発」に乗りだしました。
駅周辺を10数年かけ、徐々に自然に戻していく計画だそうです。
地球史に刻まれたチバの文字「チバニアン」
世界に3箇所しか発見されていない地球磁場逆転地層の1つが千葉県の市原市にあります。
約77万年前の地層「チバニアン」は千葉時代という意味をラテン語にしたもので、地層が観察しやすい場所であることから、日本で唯一「GSSP(国際境界模式層断面とポイント)」に認定されました。
付近にはビジターセンターと駐車場が設置されており、ビジターセンターでは理解を深めるための展示物があります。ガイドツアーを希望する方は事前の申し込みが必要です。
サステナブルツーリズムをさがす旅 in 千葉
サステナブルツーリズムを求めて千葉の房総半島へといった今回の旅。
地産地消や、今ある環境の保全、そして地球規模の歴史を学んで体感できました。
ガチガチに決められた旅程をこなすより、1-2個だけ目的地を決め、それ以外は現地で「何かしらのサステナブル」を探すという旅も、1つのサステナブルツーリズムかもしれません。
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