SDGs未来都市!鳥取のサステナブルスポット5選【鳥取・倉吉・八頭】

鳥取市は2022年5月、SDGs達成に向けて戦略的に取り組む自治体として「SDGs未来都市」に選定されました。「人口最少県」が挑む、「小さくとも持続可能な地域づくりへの挑戦」をテーマに、SDGsへの取り組みを進めています。

この記事では、鳥取市からすぐお隣の倉吉・八頭エリアと合わせて、サステナブルなスポットを5つご紹介します。環境や未来について考えながら巡ると、これまでとは違った感情が生まれるかも?ぜひ、次の旅の参考にしてみてください。

鳥取砂丘

鳥取の代名詞とも言える「鳥取砂丘」。鳥取ICから北へ約20分進むと突如姿を見せる大迫力の砂丘です。四季や訪れる時間に応じて様々な表情をみせてくれる国の天然記念物ですが、鳥取砂丘海岸線に流れ着く漂流ごみや草原化が深刻な問題となっています。1970年ごろから外来植物が目立つようになり、草原化が止まらない状態です。

そんな鳥取砂丘ですが、多くの県民やボランティアにより除草され、2006年から「アダプトプログラム」が導入されました。多くの個人・団体が一定の区域を里親のように責任を持って除草する制度です。継続的に鳥取砂丘を守る取り組みを行っています。ちなみに、観光客でも除草に参加できます。新しい旅の楽しみ方として、除草プログラムに参加してみるのもおすすめです。

また、環境保全活動の一環として、オフロード用セグウェイで鳥取砂丘を周遊する「砂丘セグウェイ」もぜひお試しください。セグウェイに乗り、風を感じながらゴミを拾うのは、ダブルで気持ちがいいですよね!国立公園でセグウェイに乗れるのは、全国で鳥取砂丘のみです。

一方、国立公園である鳥取砂丘を楽しむには、守らなければならない最低限の「ルール」があります。大前提として、砂丘内の砂は原則持ち帰りできません。また、ゴミのポイ捨てはもちろん、砂上での落書きは禁止されています。違反者には罰金や過料が科せられると明記されているため、絶対にやめましょう。地域から受け入れられる旅人になるため、ルールを守り、雄大な景観を存分に楽しんでください!

鳥取砂丘の詳細はこちら

山陰海岸ジオパーク(浦富海岸)

山陰海岸ジオパーク(浦富海岸)は「ユネスコ世界ジオパーク」に認定されており、京都府(京丹後市)~兵庫県(豊岡市、香美町、新温泉町)~鳥取県(岩美町、鳥取市)にまたがる東西約120km、面積2458.44㎢の広大なエリアです。

鳥取砂丘から東に向かって15分ほど走ると、少しずつ姿が見えてきます。日本海ならではの荒波も迫力満点で見応えがありますが、浜辺で見る青く透き通った海はとても綺麗です。

こちらでは、環境保全プログラムとして、浦富海岸では「お掃除カヤック」というツアーを行っています。シーカヤックを楽しみながら、海のゴミやジオパークの地形などが学べるスタディーツアーです。プランに組み込んでみてはいかがでしょうか。

また、海水浴場としても人気があり、夏になると簡易シャワーが稼働したりと、家族やカップルにも人気のスポットです。県内外からたくさんの海水浴客が訪れ、大賑わいとなります。小さなお子さんは、ぜひ浜辺でかにを探してみてください。よく見たら小さなお魚も泳いでいるかも?

山陰海岸ジオパークの詳細はこちら

兎っ兎(とっと)ワイナリー

浦富海岸から南へ30分ほど走った国府町に店舗を構えています。「兎っ兎ワイナリー」は、ワイン用ぶどうの栽培農家やワイナリーがなかった鳥取市でワイン造りに立ち上がりました。地元の美しい自然で悠々と育ったぶどうで作られた、美味しいワインが魅力です。

こだわり抜かれた白ワインや赤ワインの他、時期によっては、普段手に入らないこだわりの地酒が楽しめるイベントが開催されているので、訪れる前にホームページなどをチェックしてみてください。もちろん試飲もできるため、いろんな味を楽しんでみてください。きっと好みの味に出会えることでしょう!

また、ふるさと納税にも取り組んでおり、遠くにいながらも美味しいワインが飲めるのは魅力的ですね。

兎っ兎(とっと)ワイナリーの詳細はこちら

大江ノ郷自然牧場

画像引用:大江ノ郷自然牧場HP

「大江ノ郷自然牧場」は、八頭町にある美しい緑に包まれや牧場です。自然を感じながら「食」や「体験」を楽しめます。

賞味期限わずか10分のパンケーキは、一度食べたら虜になること間違いなし!卵は、平飼いでストレスなくのびのび暮らす鶏の卵「天美卵」を使用しており絶品です。大江ノ郷自然牧場では、様々なフードロス削減に取り組んでおり、サイズの小さい天美卵や不揃い食材、地元食材を利用し、SDGsにも取り組んでいます。

私たちは、必要なものは自然からいただき、牧場からでるものはなるべく自然に返したいと考えています。地元の方の温かいご協力のもと、未来へ繋ぐ持続可能な農業を目指し、自然・地域と共存する循環の輪を広げていきます。
引用:大江ノ郷自然牧場HP

スイーツが楽しめる「ココガーデン」は、連日満席になるほど賑わっていますが、発券機で整理券を取り、待っている間に「大江ノ郷ヴィレッジ」などでお買い物ができます。外でヤギと一緒に自然を満喫するも良し、退屈することはないでしょう。また、お手持ちのスマートフォンに通知がくるよう設定できるため、安心してお買い物を楽しめます!

牧場まで足を運ぶには時間が……という方は、鳥取砂丘から西へ10分の鳥取砂丘コナン空港にある「大江ノ郷HANARE」がおすすめです。比較的待ち時間も少なく、なんといっても間近で「飛行機」を見ながらスイーツが楽しめます!

大江ノ郷自然牧場の詳細はこちら

BREW LAB KURAYOSHI(ブリューラボ倉吉)

鳥取市の西にある「倉吉市」には地ビールの美味しい「BREW LAB KURAYOSHI(ブリューラボ倉吉)」があります。国の重要伝統的建造物群保存地区に指定される、昭和初期の風情が残る「白壁土蔵群」のほぼ中心に位置しており、倉吉といえば地ビールといっても過言ではないほどです。

地域連携として、醸造工程で使った麦芽を平飼いされている鶏の餌にと、農家に提供しています。その代わりに、健康な玉子をもらっているそうです。

1日の疲れを癒しながら飲むお酒は格別ですが、店舗で庭や醸造器を眺めながら飲むビールは更に最高です!ジョッキではなく、かわいいグラスに入ったお酒で今日1日を振り返ってみませんか?無論、昼から飲むビールも最高です!せっかくのサステナブルな旅、どこでも飲めるビールではなく、この町ならではのビールを選んでみてください!

BREW LAB KURAYOSHIの詳細はこちら

だれも置いていかない「SDGs未来都市」とっとり

鳥取市を中心に、1日で巡れるエリアをご紹介しました。自然や歴史を大切にし、1日でも長く「今」を守っていくためには私たち自身がそれぞれ考えていくことが必要です。そのためにも、無理せず楽しく旅をしながら、街を感じてみてください。気になるスポットがあれば、ぜひ足を運んでみてくださいね!

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