01 公共の移動手段をつかおう

公共の移動手段を活用しよう

公共の移動手段を活用しよう

公共の交通機関を利用しようサスタビ

自家用車やタクシーで移動するのではなく、公共の移動手段を活用しましょう。

長距離移動には、鉄道がおすすめです。鉄道とその他の交通手段を比べると、バスは約2.7倍、航空は約6倍、自家用乗用車は約9倍の二酸化炭素を排出します。

日本の家庭における二酸化炭素排出量は自動車からのものが23%を占めているので、旅先で車を使わないだけでもサステナブルな旅に大きく近づきます。また、徒歩や自転車で移動すれば、地球に負担をかけずに町の雰囲気も味わえるというメリットも。

その他のサスタビ20ヵ条はこちらから。

公共の移動手段を使ったサステナブルな取り組み事例紹介

排出したCO2を埋め合わせ「アドベンチャーツアー サステナブル阿蘇」

阿蘇

引用:PR TIMES

日本旅行とJR西日本、そして熊本県阿蘇市がSDGsを学ぶ新しい旅の形の構築として期間限定のモニターツアーとして2022年に実施した「サステナブル阿蘇」。「新幹線でだしたCO2を旅先のアクティビティやゴミの削減をして、CO2の埋め合わせ(オフセット)をする」というもの。

移動に伴いどうしても排出されてしまうCO2を、極力減らすための取り組みとして自家用車ではなく新幹線の利用を促しています。

現地では「30kgオフセット」+「10kgオフセット」の合計40kgのオフセットが実現するよう、阿蘇の広大な草原をホースライディングやマウンテンバイクでサイクリング、夜は星を見るためのトレッキングツアーなど、CO2を排出しないアクティビティがセットになったツアーです。現在は常設プランとして、JRセットプランCarbon-Zeroで乗車区間に応じてカーボンオフ価格で旅行が楽しめるようです。

国内初の環境配慮型・観光MaaS「NIKKO MaaS」

NIKKO maas

引用:NIKKO MaaS

MaaS(マース)とは、「Mobility as a Service」の略で、従来の交通手段・サービスに、自動運転やAIなどのテクノロジーを導入した次世代の交通サービスのことを言います。

NIIKO MaaS」は、EV・PHVカーシェアや急速充電器の設置などにより渋滞緩和やCO2の削減を図る、地域に配慮した国内初の環境配慮型MaaS。

日光エリアでの鉄道やバスなどの切符はもちろん、カーシェアやシェアサイクル、地域の施設の入場チケットをまとめて利用できるワンストップ型のサービスです。サービスを利用することで、環境配慮を重視しながら日光・鬼怒川エリアの周遊観光を楽しめます。

ゆったりと開放的に観光地の魅力を感じる「グリーンスローモビリティ」の活用

グリーンスローモビリティ

引用:国土交通省

Green…脱炭素で環境に優しい
Slow…ゆったりとしたスピード
Safety…安全性が高い
Small…小型
Open…開放的

時速20km未満で公道を走れる電動車を活用した小さな移動サービスで、上記の特徴がある車両やサービスをグリーンスローモビリティと呼びます。

環境への配慮はもちろんですが、「Open」があらわす通り窓のない開放的な車両が多く、外の温度や空気、音やにおいを楽しめることから観光にも最適です。

まだまだ実用化している地域は少ないですが、多くの地域で実証実験など、試験的に導入しています。旅行先でグリーンスローモビリティが選択肢としてある場合は、地域ならではの景色をゆったりと楽しめるため選択肢の1つとして考慮してみてください。

スマホアプリを使って低輩出な移動を楽しもう

「GoogleMapsTimLine」で低輩出の移動距離を可視化

googlemapstimeline

GoogleMapsの機能の1つで、「ロケーション履歴」をオンにしている場合は毎月Googleから移動履歴のまとめがメールで送られてきます。

メールには徒歩での移動、クルマでの移動、交通機関を利用しての移動がそれぞれグラフ化されており、自分の移動履歴を振り返るのに最適です。

合計移動距離に対して「低輩出の移動距離」がどれだけだったかを確認できるため、毎月自分の移動手段を見つめ直し環境について考えられるいい機会になります。

環境に優しい移動手段を選ぶとポイントがたくさん貯まる「Miles」

miles2

移動するだけでポイントが貯まり、貯めたポイントはドリンクに交換できたり、クーポンとして利用できたりするスマホアプリ「Miles」。

とくに環境に優しい移動手段を選ぶとボーナスがあり、「徒歩・ランニング」の場合は10倍、「自転車」の場合は5倍、「バス・電車・船」の場合は3倍、「車」の場合は1倍、「飛行機」の場合は0.1倍となります。

ポイントを貯めるだけでもいいですが、毎月の移動距離が可視化されるのは面白いものです。

旅を楽しむためのコツを紹介

移動そのものを楽しむ「観光列車」という選択肢

あめつち

旅行先にいくために移動するのではなく、移動そのものを楽しむためには「観光列車」という選択肢があります。

2023年現在、日本には約130種類の観光列車があり、車両そのものが楽しめる列車や、食事を楽しむことをメインとした列車、窓からの景色を楽しむための列車なコンセプトもさまざま。

自分の旅行のスタイルにあわせて、お気に入りの観光列車を探して、移動そのものを楽しんでみてはいかがでしょうか。

旅程を早めに決めて新幹線をお得に使う

新幹線

新幹線は各社、早めのチケット予約で乗車料金が割引になるサービスをだしていることが多いです。

時期や年度により名前や割引率がかわりますが、14日前までの予約で新大阪から博多間が¥4,000近く割引価格で購入できるものを見かけたことがあります。

ほかにも新幹線ではないですが、期間限定の切符として有名な乗り放題の青春18切符で移動自体を楽しむのはどうでしょう。

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