「サステナブルな旅」とは、旅を楽しみながら、広く地球環境、社会、経済に配慮し、旅先の人々の暮らしに敬意を払い、旅すること。
「サスタビを知る」のコーナーでもさまざまなサステナブルスポットや事例をご紹介していますが、こちらの記事では、2024年9月にリリースされた最新のサステナブルなニュースをピックアップしてご紹介していきます。
サステナブルな旅のスタイルを加速させる「GREEN JOURNEY推進委員会」が発足
「GREEN JOURNEY推進委員会」は、日本人にはまだまだ馴染みの薄いサステナブルツーリズムを国内旅行のスタンダードにすることを目的に発足。
産学官連携、⽇産⾃動⾞・日本旅行ほか全14社による共同体で、2050年までに国内旅行のCO2排出ネットゼロ、2033年までに200エリアへの拡大、のべ利用者数1000万人を目指すものです。
無印良品 ふるさと納税専用サイト「無印良品 ふるさと納税」を開設
地方創生に大きな役割を果たすふるさと納税。2015年から全国47都道府県の商品約1800アイテムの販売を通じ地域活性化の取り組みを進めてきた無印良品が、生産者とお客様をつなぐ産地直送マーケット「諸国良品」の取り組みを拡大し、9月18日(水)よりふるさと納税専用サイトを開設します。約130アイテムからスタートし、順次取り扱い品目を拡大予定となっています。
観光庁がオーバーツーリズム対策の事業32件の支援を決定
観光庁は、「オーバーツーリズムの未然防止・抑制による持続可能な観光推進事業」の三次公募を行い、「一般型」32件を選定しました。観光庁が行う「オーバーツーリズムの未然防止・抑制に向けた対策パッケージ」や「オーバーツーリズムの未然防止・抑制に向けた相談窓口」などに並ぶオーバーツーリズム対策の一環で、東急リゾーツ&ステイによる「築地場外のスマートごみ箱設置」や直島町商工会による「現代アートの聖地『直島』が抱えるインバウンド大型手荷物対策事業」などが選定されました。
出典:観光庁
石川県の北陸応援割が再開
令和6年能登半島地震により観光需要の落ち込みが見られる北陸4県を対象としスタートした「北陸応援割」。石川県の北陸応援割について9月1日~ 11月30日(※12月1日(日)チェックアウト分まで)を第三弾の旅行対象期間とし再開しました。
世界遺産に登録され注目の「佐渡島の金山」で進む持続可能な観光戦略
7月27日、ユネスコ世界文化遺産に登録された佐渡島の金山。観光客増加が見込まれる中「二地域居住」と「長期滞在」を軸に関係人口創出や移住定住につなげる誘客戦略を進めています。循環型体験学習プログラムやSUPやシーカヤックなどの体験メニューの強化、Airbnbを巻き込んだ空き家活用のセミナー開催など持続可能な地域づくりが始まっています。
出典:トラベルボイス
編集後記
8月の終戦記念日に続き9月は国連が定めたピースデー(9月21日)があり、平和へのムーブメントが盛り上がる2ヶ月。平和や非暴力を推進する日で、この1日だけでも世界中で勃発するあらゆる争いを停止するよう呼びかける日でもあります。
筆者もここ数か月は戦争や原爆、ピースデー関連の記事を何本か執筆しました。そんな中8月に観た映画『リッチランド』についてシェアしたいと思います。
“キノコ曇”は我が町の誇り―
予告編の初めに流れた衝撃的な言葉。原爆をつくるために生まれた町・米国リッチランドの多様な人々の証言から、日本人にはにわかに信じがたい原爆を巡る価値観や人類の業について考えさせられるドキュメンタリー作品です。原爆を投下された国・投下した国の垣根を超え対話を生むことを望むとインタビューで語る監督。平和を実現するためのヒントが得られる作品なのではないでしょうか。
この記事へのコメントはありません。