北海道で、サステナブルツーリズムをしよう
全国旅行割もついに再開したこの冬、みなさんはどこへ行きますか?
感染拡大防止を含め、訪れる地域の生活や、自然環境にも配慮したサステナブルな旅を計画しましょう!
今回は、豊かな大自然や独自に栄えた文化、農業や酪農の特産品など、魅力いっぱいの北海道で楽しめるサステナブルツーリズムの事例をご紹介します。
北海道のサステナブルツーリズムの事例5選
1.Anytime, Ainutime【釧路市】
アイヌ民族ゆかりの地である阿寒湖で、アイヌと共にアイヌ文化や生活、自然との向き合い方を学ぶガイドツアーです。
「森」「湖」「ものづくり」の3つのテーマからなるプログラムがあり、阿寒の森を散策したり、アイヌに伝わる伝統的な工芸品や楽器を作ったり、アイヌのガイドの方と共に時間を過ごし、その文化や暮らしを体験することできます。
阿寒摩周国立公園の深く豊かな自然と、阿寒アイヌコタン(アイヌの集落)にずっと続く独自のアイヌ文化をぜひ味わってみてください。
2.知床クマ活【知床】
北海道と言えば、ヒグマ!木彫りの熊は定番のお土産ですよね。
しかし今、北海道ではヒグマと人との関係が問題になっています。森の中で十分なエサが取れなくなったクマが、放棄された畑や人間の捨てたゴミを求めて里に下りてくるようになりました。さらに観光客が過剰にヒグマに接近することで、ヒグマが人への警戒心を失い、より市街地への出没に繋がっています。
知床の森に暮らすヒグマが、市街地へやってきて事故が起きたり、駆除されたりするのを防ぐため、「クマ活」と題して、草刈りやヒグマの誘引物の見回り・ごみ拾いなどの対策を行っています。
▶実際に体験したレポートはこちら
「知床クマ活」人とクマが共存するサステナブルな世界実現に向け
3.Auberge erba stella【富良野】
日本で3番目にBIO HOTELの認証を取った小さなオーベルジュ「Auberge erba stella(オーベルジュ エルバステラ)」。
オーベルジュとは、郊外にある宿泊施設を備えたレストランで、シェフがその土地で採れた食材を新鮮なまま使って作る料理を楽しみ、そのまま泊まることができる施設です。
画像引用:公式インスタグラム
「よりシンプルに。よりナチュラルに。」をテーマに、オーガニックを基本とした食材、無添加、プラントベース(動物性食材を使わない)にこだわり、人にも自然にも安心でおいしい食事を提供しています。
なるべく地域の食材を使ってフードマイレージを減らすこと、輸入する物はフェアトレードに基づくもの、製造の過程でも環境汚染が少なくなるように工夫するなど、あらゆる面で配慮が行き届いています。
4.森のなかヨックル【上川郡】
「森林をいかし、人々の心豊かな暮らしと持続可能な地域づくりに貢献」することを目指すNPO法人森の生活が運営している、森と町の中間にある小さなコテージです。
野草やハーブを探す森歩きや、スノーシューを履いて満月の森を歩くムーンウォークなどの体験プログラムを通じて、私たち人間社会と自然の調和を感じられます。
画像引用:NPO法人森の生活
「暮らしているように過ごせる宿」というコンセプトの通り、短期の宿泊のみならず、長期滞在をして田舎暮らしや森のある生活を体験することができます。森で採ってきた野草と地域の食材を使って、自炊を楽しみましょう。
5.富良野自然塾【富良野】
脚本家の倉本聰氏が塾長を務め、三井住友銀行の協力のもと、閉鎖されたゴルフコースを森林に戻す『自然返還事業』を行ってきました。
その後、旭山動物園などと連携して環境教育プログラムを始め、今では京都や福岡など全国5か所にフランチャイズ校となる自然塾が広がっています。
画像引用:富良野自然塾
「石の地球」「緑の教室」「裸足の道」などユニークな名前の付いた独自のプログラムの他、植樹や釣り、馬とのふれあい、アウトドアサウナなど季節ごとのアクティビティも豊富で、旅行にも修学旅行や企業研修にも活用することができます!
サステナブルツーリズムを楽しもう!
せっかく北海道に行くのなら、現地の人と交流し、その土地の美味しさや文化、自然や歴史に触れてみたいですよね。
ガイドブックやインターネットではわからない、ディープでリアルな北海道の楽しみ方を見つけてみてください!旅を通じて地域と繋がり、自分も社会もちょっと豊かになるような、そんな旅が広がって行ったらいいなと思います。
皆さんは北海道でどんなことをしてみたいですか?ぜひコメントで教えてください。
サスタビでは全国各地のサステナブルスポットを紹介していますので、そちらもどうぞ!
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