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世界の入出国事情2021 ――タイイチさんに聞いてみた Vol.2

世界の入出国事情2021 ――タイイチさんに聞いてみた Vol.2

コロナ前は1年間に地球を35周していたというフォックス・タイイチさんに、世界の国々の今を聞く連載企画。第2回のテーマは「世界の入出国事情2021」。バーレーンにいるというタイイチさんに、コロナ禍の影響で大きく変化した各国の入手国のルールについて伺いました。

 

どうしても入れない国、すんなり入れる国、なんとか入れる国

ーー今週もありがとうございます。今はどちらですか?

バーレーンのホテルにいます。友達から「今バーレーンの不動産が安いから買わないか?」って誘われて、不動産を買いに来ました。

ーーどれくらい安くなっているんでしょうか?

一時期すごく高くなっていたので、そのピークからすると半額くらいになっていますね。あと、バーレーンは不動産が無税なので、投資するにはいいですよ。

ーーなるほど。バーレーンの不動産市場のお話を聞く機会はそうないので、興味を惹かれるところではあるんですが、まだ2回目なのでもう少し大衆受けするテーマで、世界各国の入出国事情について質問させてください。コロナ禍でタイイチさんほど、いろんな国に行っている方はそういないと思うので、きっと読者のみなさんも知りたいことなんじゃないかと思います。

国によってけっこう差があるので、情報の得方を知らないとなかなか大変だと思います。

ーー厳しい国と緩い国、それぞれ記憶に残っているエピソードはありますか?

厳しい国に関しては、そもそも入国できないので、記憶もないんです。自国民か長期ビザを持っている人しか入れていないので。オーストラリアやニュージーランド、それから中国や東南アジアもそういう国が多いですね。

入れる国は大きく分けると2種類あって、1つは国内のワクチン接種が進んでいる国。代表例がアメリカですが、自国民の防御がしっかりできているので、外からの入国希望への対応もある程度ゆるくて、ワクチン接種が完了していたら、わりと簡単に入れます。もう1つが、ワクチン接種はまだまだだけど、経済優先で開いている国。こういう国は、入り口で防ぐためにPCR検査をしっかり求めてきます。あとは、その国の保険加入や追跡アプリのダウンロードを必須にしている国もありますね。

まとめると、何をしても入れない国、ワクチン接種ですんなり入れる国、PCR等々に対応してなんとか入れてくれる国があります。

 

情報源として信頼できるのはIATAとsherpa

ーー行く先の国がどれに当たるのか、どうやって調べているんですか?

2つのWebサイトで確認しています。1つ目が「IATA(国際航空運送協会)」という、世界の航空会社が加盟している団体のWebサイト(編集部注:サスタビでも紹介しています)です。世界地図が入出国制限の厳しさで大まかに色分けされていて、国をクリックすると詳しい情報が見れます。

もう1つが、「sherpa」という、旅先での身分証明サービスを行っている会社のサイト(編集部注:サスタビでも紹介しています)。ここも同じように地図が載っているんですが、IATAと違うのは、「あなたのパスポートはどこの国のものですか? 出発国はどこで、どこの国に入国したいですか?」という3点を聞かれることです。というのも、各国の入国制限もパスポート発行国や出発国によってポリシーが違うからです。これを選ぶと、入国に必要な条件が分かります。

ーー「IATA」と「sherpa」を使うのはなぜですか?

情報が比較的、正確だからですね。入国ポリシーは変化していくものなので、先週までダメだったものがOKになったり、逆にダメになったりします。早く網羅的に更新してくれるサイトじゃないと、使い物にならないんです。

ただ、これらのサイトが完璧かというと、そういうわけでもないんです。どこの国も、基本的に英語でポリシーを発表しているんですが、実際に入国手続きをする空港職員が英語を間違って解釈しちゃってることもあるんですね。政府はPCR検査はいらないと発表しているのに、エアラインが勝手に求めてくるとか、よくありますよ。

 

必要そうなものは全部用意してしまうのが早いかも?

ーー現地に行ったものの、入国できなかったなんてことにもなりかねませんよね?

ありますよ。僕もこのあいだブルガリアに行くとき、出発国の空港でリジェクトされました。政府はワクチンだけでOKって書いてるのにPCR証明書が必要だって言われて。それで空港内でPCR検査を受けてからやっと乗せてくれたんだけど、現地に着いたらやっぱりPCR証明書を見せろなんて言われないわけです。イミグレーションも担当する入国審査官によって基準が変わることはザラだし、どんなに調べてもこういうことは起こっちゃいますね。

ーーなにか対策はあるんでしょうか?

結局は必要そうなものは、全部揃えておくのが一番早いかもしれませんね。ワクチンだけでいいよって書いていても、PCRの証明書を持って、ネットで保険に加入して、アプリも事前にダウンロードして。僕も余裕があるときはそうしています。

ーーイミグレーションの話も出ましたが、入出国時に空港を通過するのにかかる時間も伸びましたか? 

伸びましたね。以前は30分くらいみておけば大丈夫でしたが、今は1時間半から2時間はかかります。厳しい国はPCR検査や問診が必須だし、そうじゃない国でも、前からあったイミグレーション・フォームに加えてヘルス・フォームも記入しないといけなくなりました。しかもそれが国ごとにバラバラの仕組みだから、すごく時間がかかりますよね。統一してくれたら助かるんだけど。

 

入出国制限の厳しさを決めるのは何?

ーー厳しい国と緩い国の差は、ワクチンの接種率以外にどんな点があると感じますか?

観光への依存度と、医療の強さじゃないでしょうか? オーストラリアなんかはワクチンもかなり普及しているけれど、お金があるし観光への依存度がそこまで高くないから、ゼロポリシーがやれました。ドバイもお金はあるんだけれど、観光収入が重要なのでかなり早く入国OKにしましたね。東南アジアは観光客を入れたいけれど、医療が弱いから入れられないんだと思います。病院が少なかったり、酸素吸入器が少ないので。

あとは政府と国民の力関係もありますよね。政府が強い国は、規制を厳しくする傾向があります。コロナをきっかけに政府の力を国民に植え付けるというねらいも少しあるんじゃないでしょうか? 逆に、国民の声が大きい国は規制が緩いですよね。

ーーなるほど。貧富の差でコロナへの対策に差があるという話はよく聞きますが、そう単純化できない部分もありそうですね。今日もいろいろ興味深い話をありがとうございました! 来週はどちらに行かれるんでしょうか?

予定通り、トルコに行きます。イスタンブールですね。少し長めにいる予定です。

ーー本当に毎週移動されていますね。お気をつけて!

 

<プロフィール>

Taiichi Fox, 和田泰一

アメリカ人と日本人のハーフ。幼少時代を千葉県の館山で過ごし、高校からアメリカの公立高校へ入学。
大学時代に起業し、アメリカ本土、ハワイの不動産事業を展開。日本には電動立ち乗りスクーターのセグウェイを紹介し代理店を開設。

ロシア、上海、クロアチア、スリランカ、マカオ、コソボなど世界中で事業を起業し、なんと北極にもお寿司やさんを開設。

2008年から移り住んだ南太平洋のニウエでは、携帯電話をシステムごと寄贈し設置。首相の補佐官として活躍し、日本との国交を2015年に締結。

ニウエにおいてはソーラーパネル、電気自動車、道路補修、焼却炉等のハード面の開発を強力に推し進めると共に、映画祭やミスコンテスト開催などのソフト面でも多くの功績を残し、首相からはレジェンドと呼ばれることも。2020年にはコロナ禍において陸路と海路だけを使い、ほぼ世界一周を旅行し冒険家と言われた。

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