進化し続ける「美観地区」!サステナスポットをめぐる1日プランをご紹介!

 

岡山県倉敷市、中心部に位置する「美観地区」。倉敷駅から徒歩圏内でありながら、一歩踏み入れると、そこはタイムスリップしたかのような美しい白壁の町並みです。歴史ある伝統的な建物や柳並木をたのしめる一方、常に進化を続ける美観地区には、世界中から旅行客が訪れています。

2020年7月、倉敷市は「SDGs未来都市」に選定されており、美観地区にもサステナスポットがたくさんあります。今回は、ぶらりと歩いてみたくなるようなおすすめショップを中心にご紹介します。

古民家カフェ 有鄰庵

倉敷駅から徒歩12分。築100年の古民家で地元の食材にこだわったカフェです。卵かけご飯はすべて岡山県の食材を使用しているなど、食材や味にとことんこだわっています。地産地消を実践したい方におすすめですね。接客にもこだわっており、とても丁寧な接客で気持ち良く時間を過ごせます。ぜひ実際に訪れて体感してみてください!

また、倉敷名物ともなった有鄰庵の看板メニュー「しあわせプリン」。ほどよい甘さでなめらかなプリンです。1つ1つ表情が違い、受け取る直前に手書きしているとか!?「食べてから2週間後に倉敷や有鄰庵での楽しかった記憶を思い出すと、幸せなことが起こる」というエピソードが、SNSを中心に話題になりました。

無料の給水スタンド

倉敷川をゆったりと進む「くらしき川舟流し」を眺めながら歩いていると倉敷館観光案内所があります。川舟乗船券もこちらで購入できます。倉敷館観光案内所は、1917(大正6)年に倉敷町役場として建てられた洋風の木造建築で、美観地区ならではの外観も魅力的です。建物は国登録有形文化財に指定されています。

館内には、元倉敷市地域おこし協力隊の鈴木さん発案で設置された「無料の給水スタンド」があります。マイボトルを持参すれば冷水・常温水・温水が誰でも気軽に入れられます。マイボトル持参を推奨していますが、もちろんペットボトルに入れることも可能です。手軽に買えるペットボトル飲料ですが、飲み終わったあとスタンドを利用することで、ごみではなくマイボトルに変身するなんて、素晴らしい取り組みですね。

また、案内所2階には、休憩所が併設されており疲れた身体を休ませるのにもってこいのスペースです。

日本郷土玩具館

gangukanの愛称で知られている「日本郷土玩具館」は、1967(昭和42)年に開館しました。日本全国の郷土玩具や工芸品を取り扱っており、どこか懐かしい気持ちになります。ショップでは、昔ながらの玩具だけでなく、い草の鍋敷きやコースターなどもあり、気づいたら手にとっているはずです。

日常使いの器を提案する「サイドテラス」などを併設しており、倉敷ガラスに魅了されながら飲むコーヒーは最高です。

倉敷帆布

「倉敷帆布」は、135年以上前からずっと帆布生地を作り続けている素材メーカーです。しっかりとした生地でありながら、しなやかさと優しさをあわせ持ち、使い勝手がよく持っていて損はない逸品です。

帆布(はんぷ)とは、「撚り糸を使った厚手の平織物」のことです。キャンバスとも呼ばれています。天然繊維の生地の中で最も分厚く、優しくあたたかみのある生地です。聞き馴染みのない言葉かもしれませんが、スニーカーやバッグの他にも消防ホースなど、私たちの生活の中で沢山使用されています。通気性、吸湿性に優れており、強度もしっかりしています。

帆布には1号~11号までの厚みがあり、最極厚の1号帆布は天然繊維で最も厚い織物と呼ばれており、国内では倉敷帆布でしか織れないそうです。

倉敷デニムストリート

日本郷土玩具館からすぐの小さな小路。入口は少し分かりづらいかもしれませんが、一歩入ると、そこはもうデニムだらけの「倉敷デニムストリート」です。倉敷市の児島地区が国産ジーンズ発祥の地であることにちなんで、児島産のデニム製品や、デニム製の小物雑貨や装飾品などを取りそろえています。

デニムと言えば、ブルーですね。ラムネ味の「デニムソフト」や、味は食べてのお楽しみ?!な「デニムまん」など、デニムにちなんだ軽食も販売されています。こんなものまでデニム?とつい口にしてしまいそうになるほど、どこを見てもデニムです。実際に、私も目に入ったバケットハットをお買い上げしてしまいました。使いやすく、おしゃれになる、そんなデニム製品が盛りだくさんです。その土地に根付く産業を感じることも、サスタビの一つです。

暮らしの宿 てまり「おいとま」

美観地区から徒歩3分。「おいとま」は、2015年に昭和初期に建てられた二階建ての古民家を新しくして生まれ変わった一軒家です。倉敷の暮らしや伝統文化体験ができる1日1組限定の一棟貸しの宿で、最大で9名様まで宿泊可能です。

リノベーションされているものの、柱や梁、引き戸はそのままの味が活かされています。古き良きものを組み合わせた館内は、古民家の魅力を最大限に感じられます。近年はワークスペースとして使用できる部屋もあり、ワーケーションとして選ぶ方も多いんだとか。「暮らすように旅する」は、サステナブルな旅の方法の一つです。

画像引用:https://temari-inn.jp/oitoma/

故きを温ねて新しきを知る「美観地区」

今回は、倉敷市中心部にある「美観地区」を歩きながらサステナブルについて考えてみました。歴史を知ると、思わぬ今につながっていたりするものです。何事も新しいものを取り入れてしまいがちですが、故きを温ねて新しきを知ることは、すべてSDGsに繋がっているように感じました。

ぜひ、岡山県倉敷市に訪れた際は、美観地区に足を運んでみてください。今回の記事ではお伝えしきれないサステナスポットがたくさんあります。

新しい発見を求めて、レッツぶらり!

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