Googleマップにない場所へ。地元エジプト人ガイドと行くローカルなエジプトグルメ食べ歩き旅

サステナブルな旅といえば、典型的な観光地だけでなく、ローカルな場所を訪れてその町の人の生活を感じること。今回は、カイロ生まれ・カイロ育ちのマギーさんに、Googleマップに載っていないほどローカルなエジプトグルメが味わえるお店に連れて行ってもらいました!

世界一の人口密度を誇る都市区画でのグルメ旅

マギーさんはカイロで生まれ、お母さんもカイロ出身とのこと。どっぷりとこの街で生きてきた方に連れて行ってもらうのはどんな場所か、わくわくします。

今回訪れたのは、Imbabah(インバハ)というエリア。ご覧の通り、Googleで検索しても日本語ページはほとんど出てきません。カイロを訪れた日本人観光客は、ピラミッドや博物館のあるエリア以外に足を運ぶことが少ないようです。そんな、普通は行かない場所に行けるのが、ローカルな方によるツアーの醍醐味です。

Imbabahは、ピラミッドでお馴染みのギザより少し北側に位置します。いわゆるダウンタウンで、労働者の方が多く住んでいるそう。そしてなんと、世界で最も人口密度の高い都市区画とのこと。いざ足を踏み入れてみると、それも納得の人・人・人!誰もかれもが(日本人の私からすると)大きな声で盛り上がっているので、かなりの賑わいでした。

エジプトのローカルグルメを食べ歩き

最初に連れて行ってもらったのが、いわゆる食堂のようなお店。ここでは5品のお料理をいただきました。これらは、朝食もしくは昼食として食べることが多いメニューだそう。

特に有名なのが、奥から2番目にあるファラフェルです。これはそら豆を使ったコロッケのようなもので、中東らしくスパイスがしっかり効いています。ほかの中東諸国ではひよこ豆が使われることが多いのですが、エジプトではそら豆を使うのが伝統とのことでした。

そのまま食べてもおいしいのですが、ピタパンをちぎり、はさんで食べるのがエジプト流。私もマギーさんにならって、サンドイッチのようにいただきました。

次に訪れたのは、道の途中にある屋台。エジプトには各所に屋台があり、いろいろなグルメを楽しめます。こちらで売っているのは、ファティールです。パイのような層になったパンの中に、お肉が入っています。

今回はお肉入りでしたが、チーズ入りやはちみつ入りなどもあり、種類が豊富とのこと。

移動の途中、立ち寄ったのがパン屋さん。なんと24時間開いていて、家族経営しているそうです。甘いパンから、おかずと一緒に食べるプレーンなパンまでいろいろと味見をさせていただきました。

次に、地元の方でにぎわうレストランへ移動。こちらではエジプトの伝統食、コシャリを食べました。米とパスタにレンズ豆を入れるという、炭水化物のお祭りのようなメニューです。日本でも関西には「お好み焼き定食」というものが存在しますが、ここまで炭水化物同士がミックスされているものはあまり見かけませんよね。

コシャリには、ダッアというスパイスソースをたっぷりかけます。コシャリはほかの中東の国でも食べられていますが、ダッアをものすごくたくさん入れるのがエジプト流とのこと。

食べてみると、炭水化物なだけあり、すぐにお腹いっぱいになります。実はこのコシャリ、大学のキャンパスの近くには必ずと言っていいほどあるそうです。値段が手ごろで腹持ちがいいため、学生に人気だそう。考えてみると、日本でも大学の近くには安くて大盛の定食屋さんがよくありますよね。

写真の手前は、最近はやっているタイプの新しいコシャリだそう。こちらにお米はほとんど入っておらず、マカロニの上にはたっぷりのチーズがのっています。通常版のコシャリと同じく、食べ応えは抜群でした。

次に訪れたのは、お肉屋さん併設のレストラン。エジプト人の90%はイスラム教のため、豚肉は基本的においていません。こちらのお店は牛肉がメインということで、肩ロースなどの赤身から内臓まで売っていました。

いただいたのは、牛肉の煮込み。赤身なので固いかな……と思っていましたが、とても柔らかく食べやすい肉質でした。エジプト人は油の強いもの、味が濃いものが好きということで、肉料理も油をしっかり使いスパイスで濃いめに味付けたものが多いそうです。

最後に、パティスリーに行きました。たくさんの種類がありましたが、私のお気に入りはバクラヴァ。もともとはトルコ発祥のお菓子ですが、中東で広く食べられています。層状になっており、中にはクルミやピスタチオなどのナッツが入っています。

日本のお菓子とは比べ物にならないほど甘く、「これぞ、海外の味」という気持ちになりました。

ローカルな人からの情報と経験で感じる異文化

今回は食べ歩きがメインのツアーでしたが、道を歩いている途中にも様々なエジプト情報を教えていただきました。なかでも印象的だったのが、こちら。

かわいいウサギ……とほのぼのした気持ちで眺めていたら、こちらは食用とのこと。1匹5ユーロくらいで取引されているようです。ウサギは食べたことがありましたが、いざこうして食用として売られているのを見ると、なんだか不思議な気持ちになります。

隣には、食用の鳥もいました。小さなカゴにところ狭しとぎゅうぎゅう詰めのスタイルです。

こちらは、果物屋さんの屋台にあったとあるフルーツ。この仰々しい見た目に反して、カスタードアップルという可愛らしい名前がついています。味は甘く、カスタードに近いそうです。日本では見かけない食材を知るのも、ローカル旅の楽しさですね。

また、道を歩いていたら少年が走ってきて、ツアー参加者の腕にキスをしました。参加者の方は好意的な反応でしたが、マギーさんは即座に大きな声で追い払い、「あなたたちが思っているような、いい理由で近づいて来たわけではない。町を歩くときは、必ず周りに気を付けて」と。


こうした出来事は、現地の方にローカルな場所に連れてきてもらったからこそできたもの。必ずしも楽しい経験とは言えませんが、現地に行かなければわからないことは多々あります。今回のマギーさんのツアーでは、いろいろな場所を回ることができました。中にはGoogleマップに載っていない屋台などもあり、観光客だけでは来られなかったと実感します。

また、単に「おいしい」という感想を持つだけでなく、エジプトにおいてどんな食べ物なのかといった情報を知ることができたのも。ローカルの方の案内があったからこそです。今後も、地元に根差した方に現地を案内してもらう旅を続けていきます。

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