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2021年トルコの観光客事情 ――タイイチさんに聞いてみたVol.4

2021年トルコの観光客事情 ――タイイチさんに聞いてみたVol.4

コロナ前は1年間に地球を35周していたというフォックス・タイイチさんに、世界の国々の今を聞く連載企画。第四回のテーマは「トルコの観光客事情」。国によって、コロナ禍からの回復度合いが大きく異る観光業。トルコには今、どれくらい観光客が戻ってきているのでしょうか?

 

トルコの外国人受け入れはまだまだこれから

サスタビ編集部:今週もトルコにいらっしゃるということでしたが、予定通りでしょうか?

タイイチさん:はい、トルコのイスタンブールにいます。

サスタビ編集部:今週はトルコの観光客事情を伺えればと思います。1週間ほど過ごされてみていかがですか? 街で観光客を見かけることはありますか?

タイイチさん:まだ少ないですが、ちょっとずつ見かけるようになっています。ロシア系やアラブ系の人が多いみたいですね。ヨーロッパらしき人はほぼ見かけません。ただ、ニュースではイギリスからの観光客が増えていると報じられていますね。

サスタビ編集部:なぜイギリスから?

タイイチさん:イギリスは感染者数が激増していた時期にレッドリスト入りした国が多いようで。今も入国できない国が非常に多いんだそうです。トルコは入国しやすいので、それで増えていると聞きました。ただ、僕自身は街でイギリス人を見かけてはいないです。

サスタビ編集部:なるほど。観光業はまだまだ苦しそうですね。

タイイチさん:それが黒字になっているようなんです。実は今、トルコで国内旅行が大ブームになっているんです。今までは海外からの客ばかりだったのが、自国民が観光するようになっているみたいです。

 

国内旅行が一大ブームに

サスタビ編集部:なぜ国内旅行が流行ったんでしょうか?

タイイチさん:まず前提として、ロックダウンの自粛疲れと制限解除による開放感があるんだと思います。それから、今はまだホテル代や飛行機代が安いこともありますね。外国人観光客が戻るにはまだ時間がかかるので、ホテルも航空会社も基本の料金をを下げています。それに加えて自国民向けに、朝食やアメニティを削ったさらに安いプランを出していて、それが受けているようです。以前なら1万円くらいした部屋が3,000~4,000円で泊まれたり、2~3万円の部屋が1万円になったり、かなりリーズナブルになっているので。
あとは、トルコリラの為替が弱くて海外旅行に行きづらいという面もあります。11月に急落しましたが、その前からジリジリ下がっているので。

サスタビ編集部:トルコの方は国内のどんなところに旅行するんですか?

タイイチさん:いわゆる観光地を回る旅行もありますが、最近はファームステイが流行っています。トルコでは南のほうが農業地帯になっていて、その辺りに行きます。牧場で動物と遊んだり、生産量の多いトマトやいちじくの農園を見に行ったり、小さな畑を手伝ったり。

 

自然への意識を高めた2つの環境問題

サスタビ編集部:農業地帯への旅行が流行っているのはなぜでしょうか?

タイイチさん:ここ数年、トルコでは大きな環境問題が2つ発生していて、自然や環境に対する関心が高まっているんだと思います。

サスタビ編集部:どんな環境問題ですか?

タイイチさん:1つ目は、マルマラ海に発生した「Sea Snot(海の鼻水)」です。マルマラ海は地中海と黒海につながっていますが、そこの水が鼻水みたいにどろどろの粘着質な状態になっちゃったんです。海中の酸素が減って海の生物が死んでしまったり、漁師が思うように船を出せなくなったりと、さまざまな問題に繋がています。
原因は海水面の温度が上がったことと、排水から流れ込んだ栄養素のせいで藻が大量発生しすぎたことだそうです。政府がバキューム機で吸って回収しているんですが、結局、毎年発生していますね。

サスタビ編集部:もう1つは?

タイイチさん:大きな山火事です。今年は世界中で干ばつがひどかったので、山火事も至るところで発生していましたが、トルコも大きな被害を受けました。原因は人為的なもので、ロシアのツーリストがキャンプで火を使って燃え広がったそうで、逮捕されるに至りました。ギリシャの島でも同じようなことがあって、旅人の責任に関する議論になりはじめています。

サスタビ編集部:サスタビとしても、ぜひ啓蒙したい部分です。今後も、他国の環境課題や観光公害の話があったらぜひご紹介ください。今後の旅程は?

タイイチさん:もう少しトルコにいて、スイスに少しだけ寄って、その後は日本に帰ります。来週はちょうどスイスかな?

 

サスタビ編集部:戻られるんですね! サスタビ運営メンバーでお話聞かせてください!

 

<プロフィール>

Taiichi Fox, 和田泰一

アメリカ人と日本人のハーフ。幼少時代を千葉県の館山で過ごし、高校からアメリカの公立高校へ入学。
大学時代に起業し、アメリカ本土、ハワイの不動産事業を展開。日本には電動立ち乗りスクーターのセグウェイを紹介し代理店を開設。

ロシア、上海、クロアチア、スリランカ、マカオ、コソボなど世界中で事業を起業し、なんと北極にもお寿司やさんを開設。

2008年から移り住んだ南太平洋のニウエでは、携帯電話をシステムごと寄贈し設置。首相の補佐官として活躍し、日本との国交を2015年に締結。

ニウエにおいてはソーラーパネル、電気自動車、道路補修、焼却炉等のハード面の開発を強力に推し進めると共に、映画祭やミスコンテスト開催などのソフト面でも多くの功績を残し、首相からはレジェンドと呼ばれることも。2020年にはコロナ禍において陸路と海路だけを使い、ほぼ世界一周を旅行し冒険家と言われた。

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