旅して応援!新潟県でサステナブルツーリズムをしよう
2024年3月より富山・新潟・福井・石川の北陸4県を対象とした「応援旅行割」キャンペーンがスタートしました。令和6年能登半島地震で被災された地域を、観光の面で盛り上げ、応援するために新潟でサステナブルな旅が楽しめるスポットを紹介します!
ただ、今も被災地では多くの方が混乱の中にいること、またこのキャンペーンへの対応に事業者さんや自治体が追われている現状もあります。まずは各自で情報取集を行った上で、いま地域の方々が求めていることにも配慮して責任ある旅にしましょう。
新潟県のサステナブルスポット5選
1.燕三条地場産業振興センター物産館
日本一の金物産地である燕三条市。伝統的な職人技から、最先端のテクノロジーを駆使した製品まで、約1万点の洋食器・刃物やキッチン用品を展示・即売しています。
古くは農家の副業として「和釘」の製造を始めたのがきっかけで、 現在では三条鍛冶の伝統を受け継ぐ利器工匠具・包丁などの刃物類の生産に繋がり、全国有数の代表的な特産といえます。
この「燕三条地場産業振興センター物産館」はもともと、洋食器会館または刃物会館として地元の方々の暮らしの中で親しまれてきた建物です。伝統の技術を時代と共に柔軟に変化させながら発展させてきた、地場産業に触れ、また産地価格でお得にゲットできる場所です!
2.佐渡環境保全プログラム
日本の自然を象徴する鳥・トキの繁殖地として知られる佐渡。一度は絶滅したトキの保全を目的とするプログラムです。
環境保全団体や農家さん、地元企業と協働し、プログラムでの活動を通して、環境に関する学びだけでなく、佐渡の人・モノ・環境の魅力を体感してもらうことを目的とします。
プログラムの拠点となるのは佐渡島の南部に位置し、811年(弘仁2年)に建設されました弘仁寺というお寺!お寺に泊まり、地域の美しい棚田での保全やビオトープでの活動、野草茶づくりワークショップなどを、各活動の専門家の指導のもとで体験できます。
週末だけの短期プログラムから、1週間以上の長期での滞在まで受け入れ可能で、地域の暮らしにどっぷりつかりながら、自然を守るお手伝いができる旅です!
3.ギルドハウス十日町
新潟県の十日町市(とおかまちし)は人口5万人ほどの中山間地域。渓谷や温泉など自然に恵まれ、日本一長い信濃川の流域に形成された河岸段丘の土地には美しい棚田も残っていて、日本の原風景が感じられます。この町で、築100年以上の古民家を地元の方々がみんなでセルフリノベーションし、“住み開きの家”として2015年から開放したのが「ギルドハウス十日町」です。
十日町市は、地域おこし協力隊をいち早く導入したり、3年に一度の野外美術展「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」を開催するなど、まちづくりや芸術の盛んな地域です。あたたかい時期にはサイクリングで散走、冬は近くのゲレンデでスキーやスノボを、少しいくと、日本三大薬湯の「松之山温泉」という温泉郷もあります。
お店でも宿でもない、山奥の住み開きの家で、暮らしを共にするという新しい形の旅を見つけてみてはいかがでしょうか?
4.十日町棚田トレッキング
おなじく十日町で、昔から脈々と受け継がれてきた美しい棚田を堪能するトレッキングツアーがあります。
棚田は、世の中の価値の中心が「お米」であったはるか昔の時代から残る遺産であり、日本文化の象徴の一つです。また様々な生き物が生息する住みかとして生態系保全の機能や、ダムのような治水機能・水の浄化機能など、私たちが生きていくための基盤となる様々な役割も果たしています。
十日町市は全国でも有数の棚田のメッカと言われていて、地域に点在する数々の棚田の美しさはもちろん、豪雪地域でありながら先人たちが自然の猛威に対して強くしなやかに向き合い、暮らし続けた営みの結晶とも言えます。
トレッキングのコースは3つに分かれ、通常観光客が入れない絶景「星峠の棚田」の景色を楽しむオフロードコース、自然と共存する里山の暮らしに溶け込みながら散策する集落コース、サムライの時代を感じる歴史コースとそれぞれの魅力がいっぱい!ぜひ2度、3度と足を運んでみたいですね。
5.にいがた地酒の宿
日本有数の米どころであり、酒どころである新潟県。
そんな新潟の旅館ホテル協同組合が展開する「にいがた地酒の宿」プロジェクトでは
①新潟県内産の食材を使った地酒に合う献立、プランの提供
②新潟清酒の達人が館内にいる宿
③新潟県内産の地酒を提供
といった観点から、県内17の地域・40軒のお宿が登録されています。
各施設では「新潟清酒達人」という独自の資格を取得したお酒のプロが控え、おもてなししてくれます。日本酒と美味美食の本場、新潟の魅力をとことん堪能してみませんか?
番外編:きらきら日本海パス
マイカーではなく、公共交通を使うのはサスタビの大事なポイントですが、その時にオススメなのが「きらきら日本海パス」!秋田県の羽後本荘駅〜新潟県の坂町駅間の約180kmが2日間乗り放題になるチケットです。
特急で2時間半あまりかかる広範囲が2,610円(子供 950円)で乗り降り自由になるのでとてもお得!
対象エリアは日本海きらきら羽越観光圏を中心とする、フリーエリア内のJR線及び由利高原鉄道線の普通列車(快速含む)普通車自由席、庄内交通バス、新潟交通観光バスです。
鶴岡や村上では鉄道に加えてバス路線の一部も乗り放題になるので、温泉などの観光にも使えるのが魅力的。
また「笹川流れ遊覧船乗船料」が割引対象になるので、新潟県村上市エリアを訪れて遊覧船を楽しむのがおすすめです。ぜひチェックしてみてください!
応援旅行割で被災地にエールを!
被災地を訪れ、地域の飲食店で食事をしたり、お土産を購入したりすることで、微力ながら被災地を盛り上げることができるかもしれません。
それを後押しする応援旅行割ですが、予算・申し込み件数にも限りがあります。大前提として北陸へエールを送ることが目的であることを忘れずに、かっこいい旅人として、北陸を訪れてみては?
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