有機農業の里・小川町(おがわまち)でサスタビをしてきました!

サスタビへ行こう!@埼玉県・小川町

サステナブルな旅の楽しみを多くの方に知ってもらうべく、サスタビ編集部では一緒に旅をしてくれる方を探しています!

4/12(木)には、首都圏の様々な大学の学生で構成されている学生団体SWITCHの皆さんと、埼玉県の小川町に行ってきました。

学生団体SWITCHは、「1人でも多くの人に”切り替わるきっかけ”を届け、社会を活気づける波を起こす」と言う理念のもと、ボランティアやチャリティイベントの企画などを行っている国内&国際社会貢献団体です。

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今回は旅のレポートを通して、小川町のサステナブルなスポットをご紹介します!

学生団体SWITCHの皆さんと、サスタビ代表・行方

有機農業の里・小川町(おがわまち)

以前、埼玉のサステナブルツーリズムでもご紹介した小川町は、かつて江戸から川越を抜けて秩父に向かう街道の途中にあり、「小川和紙」や「小川絹」をはじめとする繊維、建具、酒造などの伝統産業で栄えた町です。

そんな歴史を感じさせる昔ながらの町並みや史跡が生み出す風情と、緑豊かな外秩父の山々に囲まれたのどかな里山風景から、「武蔵の小京都」とも呼ばれています。

約50年前、全国に先駆けて有機農業(化学肥料や農薬を使わない、環境と健康にやさしい農業)を始め、全国に広めた地域としても知られ、今も人々が自然と共にサステナブルな暮らしを続けています。

小川町で、サステナブルな旅を楽しもう!

今回、案内をしてくださったのはNPO法人霜里学校の小田穂(こだ・みのり)さん。《写真右から3番目》

小川町出身で、地域の廃校や農村資源を活用した交流拠点づくりや、観光・移住定住促進などを行う「NPO法人霜里学校」の理事をされています。

小川駅前にある観光案内所むすびめで自転車をレンタルし、いざ出発です!

紙漉き体験で和紙の技術と歴史を学ぶ

始めにお邪魔したのは「小川町和紙体験学習センター」。歴史を感じる建物の中では、和紙の手漉き体験や、和紙に関する作品や展示を楽しむことができます。

もともとは和紙の研究施設として埼玉県が建設した建物で、現在は小川町に移管されて、地元の子どもたちや観光客が和紙に触れるための場所となっています。

今回は実際に、みんなで和紙の手漉きを体験させてもらいました!

作り方のマニュアルがあるわけではなく、繊維の量や、光の透け方のわずかな違いを見ながら、透き方を調整する職人さんの技術を間近に感じることができました!

大きな古民家をシェアして活用する「玉成舎」

画像引用:玉成舎 公式HP

和紙体験の後は自転車を止めて、のんびり街歩き。小川町のまちなかには、歴史を感じる町屋や蔵などの建物が数多く残り、その中には地元の若者や移住者の方がやっている新しいお店が入っていることも。

中でも、登録有形文化財にもなっている「玉成舎」は、1888年(明治21年)に養蚕技術伝習所として建てられてから、染めものの工場、医院や劇場など町の中で様々な役割を担ったのち、地域の方々の協力により新たな “人と文化の交遊拠点” として再生された小川町のランドマークです。

画像引用:玉成舎 公式HP

建物の内部は、再生プロジェクトの中心であった「有機野菜食堂 わらしべ」をはじめ、自然に寄り添うワイン造りをしている「武蔵ワイナリー」の 直売所、
インドネシア雑貨屋さん、石蔵を改装した喫茶店「PEOPLE」など複数のお店でシェアされていて、素敵な地域コミュニティができていました!

小川町を代表する「下里分校」と「霜里農場」

町の中心から自転車を走らせること15分ほど、春の風を浴びながら、川沿いを寄り道しながら進んでいくと、下里という地区に到着。ドラマや映画のロケ地にもなっている小川小学校旧下里分校のノスタルジックな木造校舎が見えてきました。

ここは、2011年に廃校となった後、NPO法人霜里学校が維持管理をしながら、地域のイベントの場となったり、カフェ&移住サポートセンターができたりと、地域内外のコミュニティの中心となっています。

校舎の一角にある「分校カフェMOZART」で、すぐ隣の農場で採れた新鮮なオーガニック野菜をたっぷり使ったランチをいただきました!

すぐお隣に広がるのが「霜里農場」。日本の有機農業をひっぱってきた第1人者の故・金子美登(かねこ・よしのり)さんが営んでいた農場で、現在も多くの人が有機農業のノウハウを学びに研修に訪れています。

自然との共生にとことんこだわった農業と、人間の排泄物さえも微生物の力で循環させるバイオトイレを見せていただき、驚きと発見がたくさんありました!

歴史を感じる石蔵コワーキング

最後は、また町の中心に戻り、築100年の石蔵をリノベーションしたコワーキングスペース「NESTo」を訪れました!

厚さ1mはありそうな重厚な壁、天井には大工さんの技術が詰まった立派な梁がわたしてあり、パソコンに向かって仕事をされる利用者の皆さんの姿とのギャップが面白かったです。

東京からふらっとやってきて、人も自然も有機的につながる里山時間を楽しみながら、仕事をするのもよいかもしれません。

里山でサステナブルな旅をしよう!

有機農業、伝統産業や発酵のまちとして知られる小川町(おがわまち)には、サステナブルな要素が満載!

都心からも電車でアクセスしやすい場所なので、ぜひ足を運んで、自分なりのサスタビを見つけてみてはいかがでしょうか?

皆さんが見つけたサステナブルなスポットも、ぜひ登録して教えてくださいね!

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