交流を求める旅人へ。人と出会い、地域と繋がる旅ができるサービス5選!

「観光」から「関係」へ。新しい旅のカタチ

あなたにとって、忘れられない旅はどんな旅でしょうか?

美しい風景、美味しいごはん、珍しい体験、新しい出会い……。

旅の魅力は様々ですが、旅先でのあたたかなおもてなしや、親切にしてもらった経験、出会った人々との会話など、同じ時間を過ごした“人”とのエピソードは忘れられないという人も多いのではないでしょうか?

サスタビでも、有名な観光地をめぐる、消費的な旅の仕方だけでなく、その地域や人に深く触れ、その後も関係が生まれるような旅のカタチを発信しています。

今回は、そんな地域の人との交流を楽しめる旅に役立つサービスをご紹介します!

1.おてつたび

初めにご紹介するのは“お手伝い”ד旅”のサービス、その名も「おてつたび」。

あまり有名な観光地ではない地域で、地域の人々の仕事をお手伝いし、お金を稼ぎながら地域に深く入り込める仕組みです。

サスタビでも創業者の永岡里菜さんにインタビューをさせていただきましたが、サービスが生まれた背景には「何もなさそうに見える地域ほど面白い。知らない地域に行くから楽しい。おてつたびに行ってくれた方々が、お手伝いを通じて地域にぐっと入り込み、何か素敵な発見や経験をたくさんして、気づいたら自分にとっての特別な地域になって戻ってくる、そんな新しい旅の形を提案できれば」という想いが。

普通のガイドブックではわからない、見知らぬ土地に行ってみたいという方にもおすすめ。

実際におてつたびを利用して旅をした様子はこちらの記事をご覧ください!

2.WWOOF(ウーフ)

WWOOF(ウーフ)とは、地域の人と旅人が「助け合い」と「学び合い」をしながら、お金を介さないやりとりで暮らしを分かち合う仕組みです。

World Wide Opportunities on Organic Farmsの略で、イギリスで生まれ、現在は世界20か国以上に事務局が設置されています。こちらは営利目的のサービスではなく、世界中で有機農業を共通点として人々が繋がり、学び合うことでサステナブルな世の中にすこしずつ近づくような取り組みです。

旅人が“お客様”として扱われるのではなく、共に暮らしを営む一員として受け入れられ、家族のような友達の関係になれることが魅力。

またオーガニックや自給自足など、自然と寄り添った持続可能な暮らしを体験するチャンスでもあります!

メリットや日本での登録の方法などについては、こちらをご覧ください。

3.LivingAnywhere Commons(LAC)

画像引用:LAC 公式HP

近年広がっている、二拠点生活や多拠点生活。1か所に定住せず、旅することが暮らしそのものという新しい旅のカタチですよね。

そんな多拠点生活に役立つサービスの1つが、不動産・住宅サイトで知られる株式会社LIFULLが運営する「LivingAnywhere Commons(LAC)」です。

LIFULLが直接運営している6か所のオリジナル拠点と、各地のゲストハウスなどが連携して提供している全国約40か所のパートナー拠点があり、日本各地を旅しながら暮らすことができます。

例えば、サスタビでもご紹介している愛知県瀬戸市にあるゲストハウス「ますきち」は「LAC瀬戸」として、パートナー拠点になっています。

LACの魅力は、快適なワークスペースを完備しつつ、各拠点のオーナーやコミュニティマネージャーをきっかけに地域の方とも繋がりがあるため、一人で仕事に集中することも、他の旅人や地元の方と交流することも自由に選べる点。

一般的なワーケーションではなかなか接することができない、地域の暮らしの内側を一緒に味わうことができるのです!

4.ソーシャルダイニング

海外を中心に注目を集め、日本でも少しずつ広がり始めている「ソーシャルダイニング」をご存じでしょうか?

いうなれば“食卓のシェア”であり、日本語では「民食」とも呼ばれているのですが、誰もが自分の家のダイニングを開放し、その時集まった人たちと一緒に食事を楽しむことを指します。

日本では代表的なものとしては「EatWith(イートウィズ)」「KitchHike(キッチハイク)」といったサービスがあり、プロの料理人に限らず、料理をして誰かと一緒に食べたいと思う人が誰でもホストになれる仕組みです。

ホテルや旅館、飲食店での食事とは異なり、その地域の郷土料理や家庭の味を楽しめることが魅力。あえて素泊まりを選び、旅先で開かれているソーシャルダイニングに参加してみるという、新しい楽しみ方にトライしてみては?

5.観光協会/DMO

全国的に提供されているサービスだけでなく、各地の観光協会やDMO(観光地域づくり法人)の中には、定番の観光地を巡るだけではなく、その地の暮らしや文化に触れられる体験を案内しているところも増えてきました。

たとえば、長野県茅野市の「ちの旅」では、地元のおじいさんやお母さん、農家さんや職人さんがガイドとなって、暮らしや営みを体験できるコンテンツをまとめており、旅人のニーズに合わせて地元の人をつないでくれます。

ちの旅について詳しくはこちら

行き先を決めた時に、その地域でそうしたツアーやサービスがないか調べてみると、思わぬ出会いがあるかもしれません!

交流こそ旅の醍醐味!地域や人と繋がる、サステナブルな旅をしよう

今の時代に求められるのは、人気のスポットを巡り、流行りを追いかけ、消費ばかりする旅ではなく、旅先の地域と向き合いましょう!

 

この記事に対するご感想やご意見は、ぜひコメント欄から投稿お願いいたします

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。

関連記事

  1. 「地球1個分の暮らし」の豊かさを知る!農家民泊・渥美どろんこ村

  2. 地産地消を超える!豊丘村で自分で食材を集めるe-bikeツアー

  3. チェコのサステナブルな旅の取り組み事例をご紹介

  4. 地域と企業で里山の未来を守る。「里のMUJI みんなみの里」

  5. 地球にやさしい「BIO HOTEL(ビオホテル)」とは

  6. 「個性のあるコミュニティや想いのあるコミュニティを増やしたい」――『Share Village』丑田さんインタビュー

  1. 何をどうすればサステナブル?「フォーラム」として…

  2. 川崎臨海部サステナブルツアー

    【神奈川】川崎臨海部のサステナブルツアーを開催し…

  3. ネイチャーポジティブを知ろう!2030年に向けてでき…

  4. 「サスタビ×エシカラ 対談」が掲載されました!

  5. 【開催報告】go!Me!ビーチクリーン×ミートアップイベ…

  1. 【東京都】蔵前のサステナブルスポット6選・モデルコ…

  2. フェアトレード月間に考える2050年の食の未来。「想…

  3. 国内におけるサステナブルツーリズム事例を紹介

  4. 目指せ!旅・上級者「とっておきの京都プロジェクト…

  5. 「開拓主義」をのりこえる:「観光のまなざし」から…

月別記事・レポート