サスタビの20ヶ条 -サステナブルな旅人のガイドライン-

20ヶ条一覧

 

以下の20項目のうち、1つでもよいのでぜひチャレンジしてみましょう!

01 公共の移動手段を活用しよう
02 人気の場所以外の新しい見どころを発見しよう
03 事前に旅先の歴史・文化をしらべておこう
04 徒歩・自転車で、ゆっくり旅先の土地を楽しもう
05 マイバックを持参しよう
06 マイボトルやカトラリーを持参しよう
07 アメニティも持っていこう
08 自然体験型プログラムに参加してみよう
09 交流型体験プログラムに参加してみよう
10 在来種を知ろう
11 地元食材を使ったレストランに行こう
12 地域の文化活動に参加してみよう
13 食べ物を無駄にせず食べ切ろう
14 節電や節水に気を付けよう
15 旅先で暮らす方や自分自身の健康を守ろう
16 伝統工芸品を応援しよう
17 お土産は地元で作られたものを購入しよう
18 歴史館や博物館などに訪れよう
19 自然環境や地域社会に配慮したサステナブルな宿泊施設を選ぼう
20 旅先で発見したサステナブルなサービスを友達とシェアしよう

20ヶ条詳細

1 公共の移動手段を活用しよう(温室効果ガスの削減に繋がる)

温室効果ガスの削減に繋がるため、自家用車やタクシーで移動するのではなく、公共の移動手段を活用しましょう。長距離移動には、鉄道がおすすめです。鉄道とその他の交通手段を比べると、バスは約2.7倍、航空は約6倍、自家用乗用車は約9倍の二酸化炭素を排出します。日本の家庭における二酸化炭素排出量は自動車からのものが23%を占めているので、旅先で車を使わないだけでもサステナブルな旅に大きく近づきます。また、徒歩や自転車で移動すれば、地球に負担をかけずに町の雰囲気も味わえるというメリットも。

2 旅先で、人気の場所以外の新しい見どころを発見しよう(人の分散)

人の分散を避けるため、旅先では人気スポット以外の場所にも足を運んでみましょう。旅人がそれぞれ新しい見どころを発見することで、一か所に人が集まりすぎることを防げます。人が密集すると、渋滞が生まれて環境に悪影響を及ぼしたり、ゴミが増えて環境が汚染されたりと、地元の方の迷惑になったりしてしまうことも。また他人の好みや一過性のブームにとらわれず「自分だけのお気に入り」を見つけることで、旅先があなたにとって特別な場所になります。

3 事前に旅先の歴史・文化をしらべておこう(旅先の人達に敬意を払う)

旅に出る前に、その土地の歴史や文化を調べましょう。どんな土地にも、歴史あり。戦前、江戸時代、戦国時代、平安時代など、それぞれの時代でその土地でどんな出来事が起き、どんな物語があったのか、ネットや本、旅人からの話などを活用し、リサーチしてみてください。自分で調べて知ることは、相手への敬意を払うための第一歩につながります。また、何も知らずに訪ねるとその土地の表層的な面しか見えませんが、背景まで理解してから足を運んでみると、少し違った景色を観られます。

4 徒歩・自転車で、ゆっくり旅先の土地を楽しもう(人との出会いや新しい発見が起こりやすい)

徒歩や自転車で、ゆっくり旅先の土地を楽しみましょう。車では一瞬で消え去る景色も、徒歩や自転車ならじっくり楽しむことができます。いつもならうっかり見過ごしてしまいそうな、小さな発見を味わえるでしょう。そして何より、旅先で暮らす人との出会いにつながるもの。おいしい食べ物やおもしろいアクティビティなど、旅のだいご味は人それぞれですが、その町に根付き暮らしている方とのコミュニケーションは、何にも代えがたいものです。

5 マイバックを持参しよう(プラスチックゴミ削減)

マイバックを持参しましょう。日本では、年間約940万トンものプラスチックゴミが排出されています。プラスチックゴミは環境を汚染し、自然の生態系を壊す原因になるもの。旅先でマイバックを活用しスーパーやコンビニでビニール袋を受け取らないだけでも、環境を守ることにつながります。旅先でのちょっとした買い物やお土産品の購入など、行よりも帰りの方が荷物が増えることを見越して、余裕をもったマイバックを選んでみてください。

6 マイボトルやカトラリー(箸、ナイフ、フォーク、ストローなどのセット)を持参しよう(プラスチックゴミの削減)

マイボトルやカトラリーを活用しましょう。お箸やナイフ、フォーク、ストローなどを持参することで、プラスチックゴミの削減につながります。また、最近ではマイボトルを持参することでドリンクが値引きになるお店が増えるなど、お得なメリットを得られる機会も増えています。こまごましたアイテムはうっかり忘れてしまうことも多いので、ふだんからマイバックとあわせて「エコセット」を準備してまとめておくのもおすすめです。

7 アメニティ(洗面道具一式)も持っていこう(使い捨てアメニティゴミの削減)

アメニティを持って行きましょう。宿泊施設に備え付けられている使い捨ての歯ブラシや歯磨き粉、化粧水、ブラシなどは、たくさんのゴミを生んでしまいます。コンビニやドラッグストア、スーパーなどでも1~2泊用の使い捨てアメニティセットが販売されていますが、そういったものの購入は避けましょう。自宅から持参すれば、旅先でも使い慣れたものを利用できますし、ゴミの削減にとても効果的です。また、アメニティをカットできるプランを選べば宿泊料金が割引になるケースもあります。

8 旅先で、自然体験型プログラムに参加してみよう

旅先で、自然体験型プログラムに参加してみましょう。海や森、川などの自然に触れることは、サステナブルな旅に欠かせません。日頃は目にしない植物や動物との出会いは、とても刺激的なものです。そしてこのようなプログラムに参加することで自然の豊かさを改めて理解し、環境保全について考えるきっかけにもなります。また、その土地ならではの魅力に触れて、旅先をもっと好きになるかもしれません。

9 旅先で、交流型体験プログラムに参加してみよう

旅先で、交流型体験プログラムに参加してみましょう。私たち旅人がふだん暮らす町があるように、私たちにとっての旅先も、だれかにとっては毎日を過ごす場所です。だからこそ、どこにいてもその町と人に敬意を払い、ゴミのポイ捨てなど失礼な振る舞いを控えなくてはなりません。交流型体験プログラムに参加することで現地の方とコミュニケーションを取ることができ、自分の地元と同じように旅先を大切にする気持ちを養うことができます。

10 旅先の在来種を知ろう(その土地の動植物を守ることでその土地の生態系が保たれる)

旅先の在来種を知りましょう。遠くから見れば似たような森や川も、土地によって生きている動物や植物の種類は異なります。どんな地域にも、そこでなければ生きられない命、人間よりも長くその土地に根付いている生き物がいるものです。旅先がどんな自然環境で、どんな在来種がいるのかを知ることで、生態系を壊さず保つことにつながります。事前に自分で勉強をするだけでなく、現地でジオガイドに参加するなど、楽しみながら学ぶことも可能です。

11 旅先の地元食材を使ったレストランに行こう(地元の季節のものを選ぶことで、移動による温室効果ガスの削減ができる他、地元の経済活性化にも繋がる)

旅先の地元食材を使ったレストランに行きましょう。地産地消を実践する飲食店では長距離移動で運ばれる食材を使っておらず、移動に伴う温室効果ガスの削減に貢献。また、地元で採れた肉や魚、野菜を消費することで、旅先の畜産業や漁業、農業を応援することもできます。旅人も、ふだんは口にできないその土地ならではの食材や調理方法、昔ながらの食事などを楽しむことができ、どちらにとってもメリットのある一挙両得なサステナビリティです。

12 旅先で、地域の文化活動に参加してみよう

旅先で、地域の文化活動に参加してみましょう。どんな地域にも、その土地ならではの文化や習慣があります。「日本三大○○」「世界○○祭」といった有名なものでなくとも、地元の方ならみんなが親しんでいるお祭りやイベントなどを体験してみてください。地域社会に溶け込むことで、今までは見えなかったその土地の新しい面を見つけられることもあります。また、現地の方とコミュニケーションをとる、大きなチャンスにもなります。

13 食べ物を無駄にせず食べ切ろう(食品ロスの削減のために、自分が食べられる量を頼み、食べきることを意識することもサステナブルに繋がる)

提供された食事はすべて食べきりましょう。日本の食品ロス量は年間570万トンにも上り、毎日10トントラック1,500台分のまだ食べられる食材がゴミになっています。こういった無駄を抑えるために、自分が食べられる量だけをオーダーしましょう。もし苦手な味付けだったり、予想外の大盛りだったりして食べきれないときは、一緒に食事している人とシェアするのも一手です。どうしてもその場で食べられなさそうであれば、持ち帰ることができないかお店の方に聞いてみてください。

14 旅先でも、節電、節水に気を付けよう。(資源を無駄にしない)

旅先でも、節電、節水、に気をつけましょう。私たちが暮らす現代社会では、電気や水を一切使わない生活は非常に難しいです。日常生活ではもちろん、旅先でもさまざまな形エネルギーを消費します。だからこそ、限りある資源を大切にしましょう。シャワーは流しっぱなしにせずこまめに止める、使わない部屋の電気は消すなど、小さな努力の積み重ねが地球を守ります。日頃は気を付けていても旅先でつい気が抜けてしまうことも多いので、注意しましょう。

15 旅先で暮らす方や自分自身の健康を守ろう。(旅先の地域の健康と安全を守る)

手洗いうがいを徹底したり、マスクを着用したり、自分と旅先の人々の健康を守りましょう。旅先にはいわばよそ者として訪れることになるので、地域の健康と安全を脅かさないように気を付けましょう。定期的な除菌や、飲食店で大声で話さないといった工夫も必要です。発熱やのどの痛み、だるさなどが現れたら、速やかに検査をして感染拡大を防ぎましょう。

16 旅先の伝統工芸品を応援しよう(日本の文化の継承を応援することができる)

旅先で根付く伝統工芸品を応援しましょう。国や地域によって、その土地に伝わる伝統工芸品は数多くあります。国内だけを例にとっても、江戸切子や有田焼、京友禅、博多人形、南部鉄器など、実にさまざまです。このような伝統工芸品を現地で購入することで、これらを継承する方々の支援になります。また、単に購入するだけではなく、お試し製作や体験プログラム、工場見学などに参加すると、楽しみながら文化の継承を応援することができます。

17 お土産は、地元で作られたものを購入しよう。(地域経済に貢献)

お土産は、地元で作られたものを購入しましょう。旅に出ても、全国展開しているチェーン店や外資系企業の宿泊施設や飲食店でばかりを選んでしまうと、その土地にとって経済的なメリットがほとんどありません。現地を豊かにするためにも、そして旅先ならではの文化や雰囲気を楽しむためにも、お土産選びにも気をつけて地域経済に貢献しましょう。せっかくなら、どこでも買えるものよりそこにしかないものを選んだ方が、旅の思い出作りにもつながります。

18 歴史館、博物館などに訪れよう(その土地の歴史を知る)

歴史館、博物館などに訪れましょう。ショッピングモールや一過性のブームになったスポット、有名な飲食店だけを訪れるよりも、その土地の文化や歴史を深く知ることができます。この地域ではかつてどんなことがあったのか、どのような文化が育まれているのか、歴史を通して理解できることはたくさんあります。また、歴史観や博物館で知識を身につけることでバックグラウンドが理解でき、その土地をもっと好きになれるかもしれません。

19 自然環境や地域社会に配慮したサステナブルな宿泊施設を選ぼう(サステナブル系の認証を受けている宿や、古民家の様な地域資源を活用した宿などに泊まる)

自然環境や地域社会に配慮したサステナブルな宿泊施設を選びましょう。顧客の快適性を優先した豪華な高級ホテルなどではなく、サステナブルやエシカルに関する認証を獲得している宿泊施設を利用することも、サステナブルな旅には欠かせません。また、昔からある古民家を改装したタイプの宿もおすすめです。地域資源をリノベーションして有効活用した宿は、取り壊しや建築にかかるゴミや有害物質の排出を抑えます。

20 旅先で発見した、サステナブルな活動しているお店や、施設、商品・サービスを友達とシェアしよう

旅先で発見した、サステナブルな活動をしているお店や、施設、商品・サービスを友達とシェアしましょう。サステナブルなスポットは、必ずしも有名ではありません。そこで生まれた方や長く暮らしている方は知っていても、旅人にとっては初めて見聞きするということも多いです。一人ひとりがSNSなどを使って広く共有することで、もっとたくさんの方に知ってもらうことができ、多くの旅人に活用してもらうチャンスを広げることになります。

<サスタビが考える20か条です。ご意見ご質問はこちらからいつでもお問い合わせください>

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